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らくご街道 雲助五拾三次 -騙り- 12/1

12月 1日(月)らくご街道 雲助五拾三次 -騙り- 日本橋劇場

11月の月例が本日12月1日の開催となり、今月はもう一度クリスマスイヴに予定されている “らくご街道雲助五拾三次”。
今夜はその第二十宿 -騙り- 、『居残り佐平次』他と前触れされています。


◆桃月庵はまぐり 『道灌』
定刻より少し早く上がりました。
先日の鈴本の時に比べかなり早口。
時間を意識したのかな?
或いは、大師匠の前で緊張したのかも知れません。

◆五街道雲助 『時そば』
先ず前方のはまぐりさんについて
『以前に上がった “金原亭駒七” という前座の演った “道灌” には及ばないが、中々良い筋をしている』と言及。
これは私が弊blogを書き始める以前、2011年7月4日の『雲助月極十番之内伍番』に於いて、雲助師が開口一番に木綿を着て “前座 金原亭駒七” として上がった座興のこと。
あの時は面白かったなぁ。

『私の弟子の白酒の弟子ですから、孫弟子。してみれば私は大師匠』と、ここで手が入るのを制しながら『拍手するほどの事ではありません』
さり気なく孫弟子を推す “口上” に、何かほのぼのとした気分にさせられました。

そして先日国立演芸場で演った鹿芝居について様々な裏話。
雲助師、本当にお芝居が好きなんだなぁ。

『せっかく長い台詞を覚えたのに、一度きりでは勿体無い。歌舞伎の台詞を活かした “髪結新三” を抜き読みででも演ることが出来ないかと思案中です。演るかどうか、わからないですが・・・』
歌舞伎仕立ての “髪結新三”、楽しみにお待ちしましょう。

本編では模倣者の焦れる様子が誠に愉快。
着物の袖を面白おかしく動かして、次第にだれて行く描写。面白かったなぁ。
『商売根問』の時に出てくる雀もこんな仕種で笑わせてくれるのを思い出しながら聴いていました。
好高座。

◆五街道雲助 『姫騙り』
前席の枕が長かったので下がるのかと思いましたけれども、続けてもう一席。

『柳派の “時そば” は最初の蕎麦屋は繁盛していなくて、二番目の蕎麦屋(不味い方)が繁盛しているのですが、うちの師匠は反対に最初の晩の蕎麦屋が儲かっている設定でした。私も師匠の型で演っています』と蘊蓄。

美味しい蕎麦屋が儲かっている方が理にかなっていますものね。
それにまぁお客様が沢山のところなら一文誤魔化してもねぇ、まぁ好いでしょうが(好くないか^^)、『まるっきり駄目です』とこぼす蕎麦屋から掠るのも気の毒と言えば気の毒な話ですね。

さて噺の方は珍しや『姫騙り』
所謂美人局、相対間男の一幕。
聴きながら『お富與三郎 茣蓙松』の一場面がふと頭に浮かびましたけれども、今夜の『姫騙り』ではまんまと二百両を騙り盗ります。

相対間男と知れる前の迫真の演技が凄い。『どうなっちゃうの?』と息をのみますね。
珍しいところを聴く事が出来て好かったぁ。
こちらも好高座。素晴らしい一席。

~仲 入~

◆五街道雲助 『居残り佐平次』
今夜の雲助師の佐平次は冒頭の遊びの相談の場面から「小悪」といった風情。
遊び人なのは勿論ですが、どこかしら「悪い奴」の雰囲気を客席へ伝えてくれました。
これは以前は余り感じなかったけれどもなぁ。雲助師、少し造形を変化させたかも知れません。
戯画化に拍車をかけつつ、明確に『職業的詐欺師』の描写でした。

今、こうして書きながら思いあたったのですが、職業的詐欺師(つまり下げで自ら明かす「居残り商売」)だから『身体の悪い素振りを見せなかった』のですね。

私、聴いている時に『養生しろと言われている様な、身体の悪い感じは無いなぁ~』と思っていたのですが、初手からそれは『仲間内の言い訳みたいなもの』だったのでしょう。

あと勘定を催促に来る妓夫を、佐平次が『昨夜の四人(よったり)が・・・』と騙す場面。
この「四人」、駕籠で来るのですよ。

これは初めて聴いたかも。
今まで聴いた『居残り』は、全部「俥」。
カラカラカラっと下りて来て象鼻がと~んと・・・と演っていた筈。

しかし考えてみれば『各人二分の割り前』なんて会話もあり、設定は幕末で宜しいのかも知れません。
現に下げの直前ですが、まんまと三十両と着物、羽織などを騙り、歩き出す佐平次が口ずさむのは、幕末の志士高杉晋作が作ったと伝えられる『♪三千世界の鴉を殺し主と朝寝がしてみたい』
雲助師、明確に設定を幕末にして見事な『居残り』を披露してくれました。
お見事。名演。


風邪が長引いて苦しんでいる家人も
『いやぁ、好かったわぁ。今日はまた一段と面白かったぁ~』
『本当に充実していたよね』
など、様々話しながら家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
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寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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