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雲助の弟子でござる 其の五 12/18

12月18日(木)雲助の弟子でござる 其の五 月島社会教育会館

DOURAKUTEI出張寄席『我ら雲助の弟子でござる』の第五回。
初回は牛込箪笥区民ホール、第二回は日本橋社会教育会館、第三回と第四回は深川江戸資料館で行われましたが、今回は会場を月島へ移しての開催となりました。
前回が6月でしたので半年振りですね。
まさに三者三様、さぁ何が飛び出しますか。
楽しみです。


◆柳家さん坊 『短命』
前座さんの高座としては珍しく、きちんと枕を振って本編へ入りました。
『三代目さん坊です』

老若の演じ分けが中々難しい様で、まだ少ぉ~し無理があるかなぁ。
顔も声も若いですからね、さん坊さんは。
しかし終始努めて落ち着いた口調で約二十分。たっぷり演ってくれました。

◆蜃気楼龍玉 『一眼国』
例の一門忘年会の話題から。
『今年は自分でも割前を払うのだから、ひと暴れしてやろうかと・・・』

十八番の一席を滑らかな口調で演じました。
この『一眼国』や『駒長』を演らせたら、若手では龍玉師の右に出る人はいないでしょう。お見事でした。

◆桃月庵白酒 『文違い』
おそらく白酒師では初めて聴くのではないかしらん。

新宿の女郎お杉の造形が独特ですね。
表裏の返しを戯画化して見事に “落語の登場人物” にしました。

半七は職人ではなく “日向屋半七” としていましたから、若旦那?
間夫の芳次郎は略筆気味。

田舎大尽の角蔵の奇妙な笑い声が堪らなく愉快。この角蔵が巧く描けないと下げが効きませんからね。
そのあたり、造形に強弱をつけ上手に演出しました。流石。
好高座。また聴きたいなぁ。

~仲 入~

◆隅田川馬石 『明烏』
噺が前方と付くからなのでしょうが、最初に『五街道一門は広義では古今亭一門。そして古今亭のお家芸と言えば “遊びの噺” 。これが好きで、また演りたくて入門をする訳ですが・・・』と断りを入れました。

聖典とも言える黒門町型を割合と忠実に再現。
源兵衛、多助が “訳知りの叔父さん風” なのが面白かったですね。
馬石師、この二人の会話を中心に噺を進めましたが、その会話の間が絶妙で、極めて写実性に富んだ遣り取りでした。
巧いねぇ。

特に “翌朝の風景” が秀逸。
房楊枝を歯磨粉へ付け々々喋る様。
違い棚から甘納豆を取り出し掌へ乗せ摘む様。
そうした仕種と会話が非常に巧く同期していました。
本編は約三十分。好高座。

馬石師の『明烏』は多分初見ですが、これは十八番になりそう。


跳ねて家人と『好かったねぇ~』。
圓生師の『文違い』、文楽師の『明烏』を頭に想い浮かべながら家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
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寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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