FC2ブログ

第57回人形町らくだ亭 12/25

12月25日(木)第57回人形町らくだ亭 日本橋劇場

押し詰まって開催の人形町らくだ亭。
今夜の主任は柳家喜多八師『睨み返し』。
小満ん師『権兵衛狸』、雲助師『くしゃみ講釈』、他に上方から桂九雀師、そして三笑亭夢吉さん出演と前触れされています。


◆瀧川鯉○ 『馬大家』
大家の “喜悦” の描写が今一つだったかしら。
しかし前座さんの高座とすれば満点、いや以上でしょう。

◆三笑亭夢吉 『思ひ出』
さる屋敷の未亡人と、買取にやってきた古着屋との遣り取り。
染みや傷を見つけて値切ろうとする古着屋。
対してその染みや傷に纏わる “思ひ出” を事細かに語る未亡人。
“思ひ出” の記憶を手繰りながら次第々々に感情が高ぶっていく未亡人に古着屋が翻弄されていく様が何とも愉快。

夢吉さん、自身の来年五月真打昇進に絡め、二つ目昇進時の羽織調達は古着屋で、など長めの枕を物凄い速度で喋り本編へ入りましたが、それでも尺が窮屈となったか終始かなり早口の高座でした。惜しかったなぁ。

◆桂九雀 『土橋万歳』
初めて聴く噺です。
茶屋遊びに夢中の若旦那。
お店が心配でこれに歯止めを掛けようと苦心する番頭。
いつしか二人の思惑は、両者が同じ夢を見ることでぶつかり合います。

この夢の中の芝居所作が中々に素晴らしく、見惚れました。
ちと下げが辛い気もしますが、噺としては面白かったですね。

茶屋風景なども鳴り物入りで賑やかに聴かせてくれました。好演。

◆五街道雲助 『くしゃみ講釈』
講釈師への意趣返しの理由は、尺場で寝てしまって満座の中で鼾を咎められ恥をかかされた、という初めて聴くもの。
なんでも吉原へ登楼した翌日だった為、横になったらつい・・・

これは “犬糞” よりもずっといいですね。綺麗だし艶っぽい。

胡椒を買いに行くまでの会話や、乾物屋での覗き絡繰(八百屋お七)口上は相変わらず抱腹絶倒もの。
面白かったなぁ。

更に雲助師の凄いところは講釈場面が長く、しかもそれが本格的な事。
非常に現実味の強い描写ですね。
煙が立ってから、くしゃみを我慢しながら語る表情、発声などは取り分けて秀逸でした。
好高座。

~仲 入~

◆柳家小満ん 『権兵衛狸』
お客様にとってはお馴染みのところかも知れませんが、私はあまり・・・
と言いながら、いつもの様に古川柳を散らせ洒落た枕。

本編はふわふわっとした温もりの感じられる民話調で演ってくれました。
“裏山の狸から愛される権兵衛さん” と言ったところ。

この権兵衛さん、若い頃は床屋の渡り職人という設定。
これが下げに活きてきます。
素晴らしい出来でした。お見事。

◆柳家喜多八 『睨み返し』
枕の “クリスマスケーキ” が無闇に可笑しかったなぁ。
ウエハースで出来ていると思った家が、本当の蝋燭だったっていう奴。

勿論本編も傑作。
恐い顔をするのではなく、薄笑いを浮かべた不気味な表情で追い返します。
私、なにか顔だけがそこにぽかっと浮かび上がった様に錯覚しました。
それ程に不気味でしたね。
これは帰っちゃうなぁ、どうしたって・・・
好演でした。


人形町らくだ亭、次回は新春1月26日(月)の開催。
主任に志ん輔師、お家芸『お直し』で登場。
小満ん師『鉄拐』、談幸師『二番煎じ』、きらりさん『寛永三馬術 誉れの梅花』と発表されています。


跳ねてKさん、そしてKさんのお知り合いSさんと三人、居残り反省会。
Kさんが予約してくださっていたのでお店に入れた次第。
納会でどこも一杯なのですねぇ。
お蔭様で予約席へ座り、様々な話題に時を忘れました。



Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

Comment

comment form
(編集・削除用):
管理者にだけ表示を許可
プロフィール

喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

最新記事
最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR