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国立1中昼 1/19

 1月19日(月)国立演芸場 昼席

国立演芸場1月中席九日目。
国立は “正月二之席” とは呼ばず “1月中席” と表記するのですな。
今席は茶楽師の芝居。楽しみです。


◆桂伸力 『やかん』
鰻の件の冒頭で詰まった時には御本人も慌てていましたが、
その直後の説明が繰り返しになってしまったのに対しては『だいぶ苦労されましたなぁ、先生』と巧みに取り繕いました。
活きた会話描写をしていると、咄嗟のアドリブが効くのですね。

◆春風亭昇吉 『筍』
三人で交代出演の二つ目枠。
今日は昇吉さん。
NHK以来ですから、私およそ三ヶ月振りに昇吉さんの高座へ接します。

噺へ入る前の素の喋りに生彩を欠くのは毎度の事なのですが、何でこうなってしまうのかなぁ、不思議ですねぇ。
無機質な喋り。情が感じられないのです。

それが立ち食い蕎麦の枕から一変。
本編も圧倒的に聴かせてくれました。

松茸は抜いて演りましたけれども、枕込みで喜多八師からでしょう。
中々の出来。面白かったですね。

◆マグナム小林 バイオリン漫談
バイオリンを弾きながらタップダンス。
表情を全く崩さずに演った方が芸が活きると私は思うのですが、割合と色々な表情を見せていました。
一度ポーカーフェイスの高座を観たいなぁ。

◆春風亭柳太郎 『テレクラじいさん』
題材のテレクラが既に “風俗史のひとこま” になってしまった “過去の遺物” の上、
流行った時期が短かったですからねぇ、客席を沸かすのは中々難しいでしょうね。
まずまず面白かったのですが・・・。

◆江戸家まねき猫 動物ものまね
猫と秋の虫は、まねき猫先生が一番かな。
今日も綺麗に鳴いてくれました。

◆桂伸治 『元帳』
噺家然とした風情の伸治師。
持ち前の軽い調子と豊かな表情で十八番を演ってくれました。
好演。

~仲 入~

◆瞳ナナ 奇 術
肩衣を着けた和妻の衣装で登場。
アシスタントに『目が合いましたね』の小泉ポロンさん。
こちらはミニスカート丈の着物。

和妻風の奇術。そしてイリュージョン。
『種を詮索するのではなく、楽しんで下さい』と繰り返していました。
単純に楽しみ、驚く空気を客席に作るのには、15分では短いのかも知れませんね。

◆桂南なん 『不動坊火焔』
膝前で『不動坊』とは驚きました。
湯屋での妄想が矢鱈に愉快。
縮めた尺でこれだけ笑わせてくれるのは流石、と言ったところ。
押してこない上品な高座。面白かったなぁ。

◆鏡味正二郎 太神楽
独特の口調で後見を務めながらの曲芸。
五階茶碗と傘。

太神楽と言えば二人一組と決まったもの、と以前は思っていましたけれども、
独り高座が主流になってきたのには何か理由があるのでしょうか。

現太神楽曲芸協会会長の仙三郎師と仙之助師(故人)の演っていた、古典的な会話の遣り取りもまた好い味わいでしたが・・・。

◆三笑亭茶楽 『寝床』
私の “大好物” がんもどきの製造法の件もきちんと入りました。好かったぁ。

長屋を廻るのは繁蔵ではなく清蔵。
長屋連中が『来られる様になった理由』を銘々旦那へ言い訳する場面は割愛し、
店の奉公人が旦那へ語る体(実際の演出は聴いている旦那の描写のみ)をとって尺を縮めました。

二十五分強の『寝床』。お見事。


跳ねて大劇場方面への坂を上りながら『軽く楽しませてくれる芸協独特の好芝居だったなぁ』と独り言。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
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寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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