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国立1中昼 1/20

 1月20日(火)国立演芸場 昼席

昨日に続いて、国立演芸場1月中席。本日千穐楽。
仲入後の色物二本がともに代演。
瞳ナナ代演プチ☆レディー、鏡味正二郎代演Wモアモアと発表されています。


◆春風亭昇市 『たらちね』
はっきりした口跡。
大家宅から帰ってきた八五郎が自宅で独りごちる場面を割愛し、
翌朝の葱売りとの遣り取り、更に “恐惶謹言” 、 “仍って件の如し” まできちんと演じました。
達者な前座さんですねぇ。驚きました。

◆桂宮治 『動物園』

◆マグナム小林 バイオリン漫談
昨日より演り易かったのかな?
乗り乗りの高座。
客席から『凄いねぇ』と驚嘆の声が上がっていました。

◆春風亭柳太郎 『権助魚』
奥様の造形が疑問ですなぁ。
と言いますのも女性らしい仕種もなければ声も男声のまま。
権助と奥様、旦那様の声質に変化をつけず、口調の差のみ。という大胆な割切に接するのは、私初めてですねぇ。
これも “味” のうちかな?

◆江戸家まねき猫 動物ものまね
昨日も思いましたけれども、この『TVショップ版』の方が、にぎわい座で演った『枕草子版』より流れが良い感じ。
口紅の件が意外性抜群で印象に残ります。

◆桂伸治 『長屋の花見』
『大家さん!私、酒を呑んで酔ってます!』
『いちいち断るな!』
と何とも愉快な『長屋の花見』。
伸治師が演ると、まるで本当の長屋連中が抜け出てきた様ですね。
面白かったなぁ。

~仲 入~

◆プチ☆レディー 奇 術
瞳ナナ先生代演。
二人の若手女流マジシャン。
珍しくも懐かしい鳩を使った奇術。
大掛かりなカード当て、そして人体消失イリュージョン。
お見事でした。

◆桂南なん 『転宅』
ゆったりした枕から本編へ。
お菊と泥棒の会話風景を見せ場として、翌日は略筆。
煙草屋は笑いが止まらないといった感じではなく、割合とあっさり目に顛末を語りました。
巧いなぁ。

下げて楽屋へ戻る背中に客席から大きな送り手。
好演でした。

◆Wモアモア 漫 才
鏡味正二郎師代演。
相変わらず面白いなぁ。
結成45年とのこと。1970大阪万博の年ですか。
同じ年に、浅間山荘事件、よど号事件だったそうで・・・
いろいろあったねぇ、あの頃は。
素晴らしく息の合った掛け合いに客席爆笑。お見事。

◆三笑亭茶楽 『芝浜』
鮪の初競りの話題から。
ご近所の寿司屋に “大間の鮪あります” の貼り紙。
期待して食したのだが、どうも味が良くない。
『これ、本当に “大間” なの?』
『いえ、うちのは “大問” です』
客席をふっと和ませて本編へ。

“魚勝” で演りました。
皮財布の中は四十二両。
『お前さん、これ銭じゃぁないよ。金だよ』
私、『芝浜』でこの台詞は欠かせぬ “決め台詞” と思っていますが、茶楽師ちゃあんと入れてくれました。
この台詞は三年後の大晦日、財布を目の前にした勝五郎が再び用います。
『おい、銭じゃあねぇ金だぁ。あれ?二歩銀で四十二両もあるじゃないか。随分とまた貯めやがったなぁ』

下げの直前、本当に酒の香りがたちこめた様な気がしました。
流石の表現力。凄いね。

呑み食い場面は女房に語らせて尺を縮め、ぴたり30分。素晴らしい出来。
いやぁ、恐れ入りました。
好高座。


跳ねて外へ出た途端、冷たい風にぴゅうっと首筋を撫でられ『うぅ、寒いなぁ』と思わず独り言。
そう言えば今日は大寒ですね。

茶楽師の口跡を頭に浮かべながら、足早に家路へ。
大満足の国立1月中席千穐楽。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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