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らくご街道 雲助五拾三次 -雪- 1/23

 1月23日(金)らくご街道 雲助五拾三次 -雪- 日本橋劇場

雲助五拾三次、第二十二宿 -雪- 。
新年最初の五拾三次、今夜は十八番の『鰍沢』他と触れられています。

人形町への道中、家人と『お題が “雪” だけど何を演ってくれるかね?』
『そうねぇ “双蝶々 雪の子別れ” かなぁ?』
『それじゃあ芝居の二本立てだよ、ないよぉ』
など演題の憶測をしておりましたが、さてどうなりますか。楽しみです。


◆五街道雲助 『雑俳』
これは珍しい。
しかも俳句に終わらずに地口、廻文まで演りました。
“りん廻し” で『冗談いっちゃあいけねぇ』と下げ、
『この先に “雪てん” という続きがあるのですが、面白くないので・・・五拾三次で初めての “冗談落ち” です』
三十分程の高座。

◆五街道雲助 『夢金』
そのまま続けて『吝と欲深いというのは似た様でも、また違うところがあります様で・・・』との切り出し。
『そうかぁ、 “夢金” を忘れていたなぁ』と冒頭で気づきました。

船頭の熊が侍に呼ばれ屋形へ入る際に、かじかんだ指先に息を吹きかけ、頬かむりの手拭いを取る仕種。
また羽織を蓑に見立てて、さっと脱ぎ雪を払う仕種など、寒さや雪の描写は流石といったところ。

そして今夜は下げの部分で充分に溜めて、
なんと船宿の親方がゆっくりと煙草盆へ顔を寄せ、煙管に火を付け更に一服吸った後に決め台詞。
傑作、好高座。

~仲 入~

◆五街道雲助 『鰍沢』
旅人が道に迷った描写はいつもよりも略筆で、まだ凍え死にをする様な重篤な事態ではない感じでした。

今夜の “鰍沢” はとりわけて心理描写に重きを置いた印象。
特に “月の兎花魁” ことお熊の心理を、眼の演技で表現してくれました。
半眼のお熊、怖かったなぁ。

囲炉裏へ粗朶をくべる度に部屋の中が明るくなり周囲が見える描写。
また火が立ち過ぎて、会話に夢中の旅人が手を火傷しそうになる描写など、雲助師らしく “明と暗” 、 “光と陰” を巧みに織り込んだ紡ぎ。
流石です。

鉄砲が放たれた後は独特の芝居掛で
『これが話の種子島・・・』といった七五調で格好良く決め『先ず本日はこれ切り』と下げました。
うむ、好かった。

『夢金』、『鰍沢』では上から雪を降らせましたけれども、ホールならではのご趣向とは言え、矢張り噺では芝居程の効果は得られない感じ。
しかし、雪を降らせる為いつもよりも高座を客席側へ寄せてくれたので、細かな眼の芝居などがよくわかり別の意味で嬉しかったですね。


跳ねて家人と『 “夢金” 忘れていたねぇ』など言い合いながら家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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