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国立3上昼 3/10

 3月10日(火)国立演芸場 昼席

国立演芸場3月上席千穐楽。
今席は十日芝居の内六日通いましたか^^。
相撲なら “勝ち越し” といったところですけれども・・・
まぁ今月はこれから静かにしていましょう。

明日は大劇場で東日本大震災関連の催しがあるとのことで、構内は様々な作業車があちこちに駐車して大混雑。
作業員の方々も設営に大忙しの様子。
そうかぁ、あの日から四年ですか・・・。色々考えちゃいますねぇ。

入場後ロビーでひと息ついて、ふと顔を上げましたら、ちょうど知り合いの方が目の前を通り過ぎるところ。
ご挨拶を交わして私も客席へ。


◆林家つる子 『のめる』
御隠居との遣り取りが少しぎくしゃくした感じでしたけれども(敬語と丁寧語が混在していた様な・・・)、それ以外は素晴らしい出来。
面白可笑しく聴かせてくれました。
好演。

◆春風亭ぴっかり☆ 『ビーチボーイ』
『桃太郎』の改作、現代風に面白くなっています。
小学三年生の金坊がひねくれていないので、大変聴き易い。これには感心しましたね。
金坊の発する素朴で素直な疑問、またそれに真摯に応える父親。
素敵な『ピーチボーイ』。好高座。

◆蜃気楼龍玉 『子ほめ』
主任を務める様な看板真打が前座噺を演るとこんなにも面白いのだ、と思い知らされます。
登場人物全員がきちんと描かれていて、どんな人物なのかその人となりも判る様に整理されているのですね。
流石。好演。

◆ひびきわたる キセル漫談

◆三遊亭天どん 『釜泥』
お爺さんの入った釜の下を、お婆さんが火吹竹を用いて火を起こす真似(真似ですよね?)の場面は笑ったなぁ。
あとこのお婆さん、また無闇に釜の蓋をぴたりと閉めたがるのですよ。これにも大笑い。
昨日と同じく、古典に天どん師一流のくすぐりを挿れての口演。
面白かったなぁ。

◆桂藤兵衛 『短命』
職人言葉の切れが抜群。会話を聴くだけで江戸情緒を満喫出来ました。
御隠居が “五十年振りに” 鼻血を出したり、『炬燵の中で脚が触ったりするだろう?なぁ?絡んだり・・・』、『絡んだりってぇと・・・あぁ、四の字固め!』なんていう面白いくすぐりも挿れてくれましたので大笑い。
とても明るい『短命』。
愉快でしたねぇ。

~仲 入~

◆ホームラン 漫才
ホンキートンク代演。
お開きは “国立名物” 唄う勘太郎、踊るたにし。
達者だなぁ。

◆橘家文左衛門 『時そば』
初日と根多が被りました。
今日の高座は初日に比べ模倣者の悲惨さが緩和された感じ。
今日の方は “爆笑版” と言ったところでしょうか。
蕎麦を手繰る仕種に中手が入りましたが、確かにあれは観ていてお腹が減りましたね。好演。

◆ぺぺ桜井 ギター漫談

◆五街道雲助 『淀五郎』
千穐楽は何を演ってくれるかしら、と思いを巡らせていました。
膝前で蕎麦は出ちゃったから “夜鷹そば屋” はなくなっちゃったなぁ、何だろう?・・・

『只今は歌舞伎というものが大変に盛っておりますが、まぁこの裏でもいま橋之助さんですか、髪結新三を演っている様で・・・』
おお!、これだと『仲蔵』か『淀五郎』だ!凄い!、と内心で喝采。

以前雲助師の『淀五郎』を聴いた際、私は中村仲蔵の造形に惚れ込んだのですが、今日の高座では加えてもう一人の座頭、市川團蔵の造形にも感銘を受けました。
雲助師、 “皮肉團蔵” の渾名こそ紹介しましたけれども、團蔵を芸一筋に邁進する一本気な親方として描き込みました。
そしてまた中村仲蔵がそうした團蔵の内面を詳らかに説明し、淀五郎を諭す場面描写もありました。

兎にも角にも雲助師演ずる二人の親方の貫禄は途轍もない迫力です。
恐れ入りました。

芝居場面もまた素晴らしい、と言うより独擅場ですね。
言うことなし。

下げの『待ちかねたぁ』の一言は声を張り過ぎる事なく、ごくごく自然な発声。好かったなぁ。
團蔵、仲蔵両座頭の芸道への思い、そして淀五郎への愛情に感動すると同時に、判官としてではなく澤村淀五郎として安堵したかの様な一声にも深く同感しました。

私、緞帳が降りた後も帰り支度に取り掛かる事叶わず、暫し茫然自失。
痺れまくり。
凄かったなぁ。


跳ねて余韻を楽しみながらゆったりと家路へ。
大満足。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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