FC2ブログ

第59回人形町らくだ亭 4/2

 4月 2日(木)第59回人形町らくだ亭 日本橋劇場

三月例会が日本橋劇場の改装の為にずれ込んだ感じでしょうか。久々の人形町らくだ亭。
今夜の主任は春風亭一朝師、演題は『庖丁』。
柳家さん喬師『甲府い』、柳家小満ん師『長屋の花見』。
他に柳亭市楽さん『四段目』と前触れされています。


◆柳家小かじ 『二人旅』
謎掛けの件を面白可笑しく。

◆柳亭市楽 『四段目』
前方の高座を指して『五分で下りろと言われていました』
定吉の芝居真似が子供のそれではない為、若干の違和感がありましたけれどもまずまずの『四段目』。

◆柳家小満ん 『長屋の花見』
いつもの様に古川柳を散らしたりはせず、さっと本編へ。
今月の月番と来月の月番がぶつぶつと愚痴るその描写が誠にもってお見事。
小満ん師の手に掛かると客席に居る私もその輪に加わって、頷きながら喋っているかの様な錯覚に陥ります。
面白かったなぁ。

◆柳家さん喬 『甲府い』
小満ん師の湯呑について『鶯の柄なんです。季節に合わせて・・・気障ですねぇ』
『粋な拘りを持っているから、噺も粋になるのだ』と言いたかったのかな?

さて『甲府い』。
若干調子を欠いた様子で、珍しく臨場感に乏しい描写が続きました。
物語の筋と登場人物の会話の噛み合わせが今一つで、会話が浮いている感じ。
感情移入が不足気味だったのでしょうか。
朝日射す中の “明るい旅立ち” が、私には見えて来ませんでした。残念。

~仲 入~

◆春風亭一朝 『庖丁』
こなれていない演目なのでしょうか。
あちこちで言い間違いが目立った印象。

発端の出会いから鰻屋での相談場面は圧巻だったし、寅さんが一升徳利をぶら下げて兄貴宅へ上がり込み、ちょっかいを出していく。
ここまでは若干の言い澱みがあったものの面白かったのですが・・・

亭主が乗り込んで来て啖呵を切る場面で、最初から目立っていた言い違いが出ちゃいました。

『手前、よくも亭主の泥に面ぁ塗りやがったな!』

『亭主の泥・・・』で一秒にも満たない間がありましたので『あっ!』と思ったのでしょうけれども、勢いが削がれて仕舞うのを懸念して言い直さず続けたのでしょう。

珍しいなぁ。一朝師匠が啖呵でとちるなんて。
『大事故』とは感じなかったのですがここの躓きで、元々取って付けた様な下げの “出刃一件” がより一層取って付けた様になって仕舞いました。
前半が面白かっただけに、本来得意の場面での失態は一朝師も残念だったでしょう。
もう一度聴いてみたい感じ。


跳ねて『今夜は小満ん師が一番のお目当てだったのだから、まぁ好かったのさ』など独り言。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

Comment

comment form
(編集・削除用):
管理者にだけ表示を許可
プロフィール

喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

最新記事
最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR