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らくご街道 雲助五拾三次 -狸- 4/6

 4月 6日(月)らくご街道 雲助五拾三次 -狸- 日本橋劇場

雲助五拾三次、第二十五宿 -狸- 。
今夜は『お若伊之助』他と触れられています。


◆柳亭市助 『狸札』
15分たっぷりと。
前座さんも “狸” とはまた御趣向。
市助さん、面白かったなぁ。

◆五街道雲助 『強情灸』
前方の市助さんが五月から二つ目に昇進。柳亭市童となります、との紹介から。
『十人位のお客様で祝儀を包み、市童さんへ 一同より なんてのも・・・』

さて『強情灸』。
枕の “湯屋の強情” が堪らなく愉快。大笑いしました。
『ひの(あぁっ~!)ふの(わぁっ~!)み(ぎゃあっ!)』

私はお弟子さんの龍玉師の『強情灸』が好きでして、寄席で掛けてくれると大変嬉しい気持ちになりますが、雲助師匠の『強情灸』もまた一段と愉快。

雲助師、“かちかち山の狸” の件に差し掛かったところで『この前鈴本で演った時に気がついたンだけども、もうここを演れば後はどうでも・・・』と自ら半畳を入れ楽しそう。
この後は本当に “付け足し” の様に感じられたのは気のせいかしらん。

◆五街道雲助 『愛宕山』
これは珍品。始まってすぐ『おっ愛宕山だ!』と、客席で緊張しました。
私、雲助師匠の『愛宕山』は初めて聴きます。
『古来、幇間を狸と称しまして・・・』と噺の口火を切りました。

時代設定は明治後期から大正といったところ。小判を見た一八がその価値を問い『三十圓、良い物は五十圓』と旦那が応える場面がありました。

この旦那が遊んでいてちっとも面白そうじゃないのですねぇ。
二枚目演出を意識したのか、終始表情を崩さずに “真面目に遊んでいる” 風情でした。
小判を投げる際の表情も真剣そのもの。余裕が感じられず一所懸命の印象。

とこう、ここまで書いて、ふと『この旦那は維新成金の二代目で、何もせずとも懐に入ってくる金に厭気が差し、金に嫌悪感を抱いている、そんな造形かな?』と思い至りました。
そうなると時代は大正から昭和初期。1920年代かも知れません。

地元の幇間繁八の上方言葉も新鮮な『愛宕山』。雲助師匠の工夫が光った一席でした。

~仲 入~

◆五街道雲助 『お若伊之助』
さっと本編へ。
横山町の生薬屋の娘 “栄屋小町” と評判のお若の描写から。

『お若伊之助』ならもっと軽快なのかと思いましたけれども『因果塚の由来』の様な重々しい口調。
もっともこうした印象は、客席に座っている私の体調や心理状態にも左右されると思いますが・・・
何か今夜は一段と重い感じがしました。
長尾一角の “如何にも” な硬く重い喋りが大変に見事でしたので、私の印象がそちらへ引きずられているのかも知れません。

に組鳶頭初五郎の行ったり来たりの茶利場も落ち着いた演出。
侍出身の芸人菅野伊之助の柔らかく丁寧な口調と二枚目ぶり。そして繰り返しになりますが長尾一角の重々しい雰囲気、この二人の存在感が圧倒的でした。素晴らしかったです。


今夜もまた満足。愉快至極の雲助五拾三次、次回は5月14日。『吉例 -髪結新三- 』と触れられています。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
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寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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