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五街道雲助独演会 4/11

 4月11日(土)五街道雲助独演会 にぎわい座

にぎわい座雲助師独演会。
土曜開催とあって珍しく昼席となりました。
今日は雲助師『おせつ徳三郎』と前触れされております。


◆柳家小かじ 『狸札』

◆五街道雲助 『持参金』
『今日は “おせつ徳三郎” ですが、先ずは口慣らしと言いましょうか、細かいところからお付き合いをいただきたいと思います・・・』
と珍しくも『持参金』。

◆五街道雲助 『花見小僧』
下がらずに『いま演りました “持参金” は某寄席では禁演となっておりまして・・・』
『この噺の後半が上方噺で “逆さまの葬礼” (或は “逆さの葬礼” さかさのそうれん)という、こちらはまあ禁演でもおかしくない噺です。続編が上方にありますので元は上方噺と思いましたけれども、原典は十返舎一九の東海道中膝栗毛からとも聞いております』

似た話があるのは膝栗毛の “発端” ですね。
雲助師、もしかして米朝師匠追悼をその胸中に秘めて演じられたのかな?

さて『花見小僧』。
小僧の名は長松。(朝松、かしら?)
小満ん師匠と同じく、仏段の扉は閉めますが台詞は異なります。
『こんなふしだらな話をお聴かせしては、御先祖様へ申し訳がない』は同じながら、雲助師の場合は下げが違うので『お祖師様』への言及はありません。

『うむ、それで?』の繰り返しが、長命寺の桜餅の説明辺りから主従逆転するのが愉快。
長松の子供らしさを失わない演出もまた見事でした。

~仲 入~

◆五街道雲助 『刀屋』
徳三郎の面倒をみている叔父さんは御店での出来事全てを知っていることを、冒頭の叔父さんと徳三郎の会話でそれとなく客席へ伝えました。
ここを曖昧にする演出もある様ですが、この方が現実的と言えましょう。

刀の値段を問う徳三郎への刀屋主人の応えが面白い言い回しでした。
『本金二枚いただきたい』
つまり大判二枚。一枚が七両二分ですから十五両です。
当時は、実際にこうした言い方をしたのでしょうね。

刀屋主人には徳三郎と同じ十九になる息子がいたのですが、その息子を勘当し今は行方も知れず。
この設定が本来で、だからこそ刀屋主人の『諌め』も親身なのだと思いますが、
流石に雲助師。本来の筋立できちんと演ってくれました。

“心中” 前におせつは『南無阿弥陀仏』と唱えました。
独特の下げはお師匠さんの馬生師匠譲りと聞いた事がありますが、何度聴いても色っぽく秀逸な下げですね。
江戸情緒を堪能しました。


跳ねて家人は『鳶頭の脇を疾風の様に駆け抜けて外へ出る徳三郎が見えた』とご満悦。

それを聞いて思い出したのですが
徳三郎が(おそらく初めて持ったのでしょうね)渡された無銘刀の切先から柄まで見る場面での「刀の長さ」の描写もまた見事でした。
私にはここで『刀が』見えました。

にぎわい座雲助師独演、今日もまたお見事。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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