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八月雲助圓朝通夜 8/1

 8月 1日(水)八月雲助圓朝通夜 牡丹燈籠より 日本橋劇場

8月11日が命日の三遊亭圓朝師匠を偲んで企画された五街道雲助二夜連続興行。
その第一夜は、雲助師と馬石師の牡丹燈籠。

入場して先ず度肝を抜かれたのは高座の後ろのライティング。
本公演のチラシとチケットの色、紅赤色に染まっています。
めくりは既に馬石師となっていて、高座左右には燭台。
予鈴後、前座がこの燭台の和蝋燭に丁寧に火を入れました。

◆隅田川馬石 『お露新三郎』
高座の後ろは浅葱色となり、馬石師登場。蝋燭の灯を効果的にするためにでしょう、通常よりも高座の照明を落とし且つ客席照明もかなり暗くしています。

この『お露新三郎』は物語の発端で、前半では「生きているお露とお米」が、
最後半では「この世のものでないお露とお米」が登場する訳ですが、
馬石師はその演じ分けが見事だったですねぇ。

物の怪の方はまばたきせずに演じ、なんとも不気味な雰囲気を醸し出しました。
焦点の合わぬまま一方向を見つめる虚ろな視線、と言うのかなぁ、目の演技が秀逸。
駒下駄の「から~んころ~ん」という音の描写にもぞくぞくさせられました。

身じろぎ一つせずに聴き入る客席。
息詰まる好演は約五十分。
定式幕が引かれると家人と顔を見合わせ、互いに『怖かったねぇ』と同時に口を開きました。

◆隅田川馬石×長井好弘 スライドショー&トーク「隅田川馬石と歩く『牡丹燈籠』の舞台」
軽妙な会話で客席の緊張を解いてくれました。好企画。
スライド映写用に客席照明が暗めでしたので、手元に配られた地図が良く見えなかったのは仕方のないことですね。
噺の背景を解りやすく紹介しようとの興行師の意図は、充分に達成できたのではないでしょうか。

~仲 入~

◆五街道雲助 『お札はがし』
ここは伴蔵とおみねが主役ですが、雲助師は悪役が上手ですからねぇ~。よかったなぁ。
物の怪の描写を地噺でするのではなく伴蔵に語らせる、
その伴蔵の表情が凄いのなんの。
なにかに憑かれた様な表情で声を潜めて喋るものですから、客席はまるで水を打ったよう。

地の語り口調もあくまで静かに、抑揚をつけずに進めます。
怖かったぁ。

緞帳の下がる前に場内がいつもの明るさに戻り、私も悪い夢から覚めた様な感じがしました。

いやぁ、凄かった。






Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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