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志ん輔の会 古今亭志ん輔独演会 4/16

 4月16日(木)志ん輔の会 古今亭志ん輔独演会 国立演芸場

古今亭志ん輔師の真景累ヶ淵連続口演。今夜はその六回目。
前回開催は昨年11月19日でしたので、およそ五ヶ月振りの『累ヶ淵』です。
『昨晩は風が強く寒かったのに、今夜はまた変に暖かいなぁ』など道々考えながら三宅坂へ。


◆林家なな子 『やかん』
講釈場面をこれほど流暢に演ることの出来る前座さんは、そういないでしょう。好演でした。

◆古今亭志ん輔 『真景累ヶ淵 其の一から其の五』
何か書いたものを載せる為に釈台を前にしての高座。
従来は『前回までの粗筋』を “解説風に” 演っていた志ん輔師。
『何かひと工夫』と考えられたのか、弦楽も交えた大変に凝った趣向の高座となりました。

地噺で大略を語るのみではなく、代表的場面を『再現(再演)』しながらの三十分。
何ですか、とても贅沢な気持ちのする素敵な時間となりました。

こうして『通し』を駆け足で聴いてみますと、登場人物の多さ、そしてその挿話の多岐に渡る事に改めて驚かされます。
その複雑な物語を紹介、解説しながら所々に会話の遣り取りを挟み、口調、表情までをも『再演』し、客席が理解を深められる様に工夫をしてくれたこの三十分、大変に素晴らしい企画でした。
しかしここまで詰めるまでには、志ん輔師匠そして関係の皆さん方、相当ご苦労されたろうなぁ。

志ん輔師『これで今夜の八割方(の力を)使っちゃいました』

◆古今亭駒次 『初めての自転車』

◆ロケット団 漫 才

◆古今亭志ん輔 『真景累ヶ淵 其の六 上』
前回の切れ場は “惣次郎謀殺” を経て、花車重吉が首謀者の山倉富五郎を責めつけ、惣次郎殺しの真相を明らかにしようとする場面でした。

この富五郎、自分が首謀、安田一角が下手人と白状はしたものの、まんまと逐電。
一方、胸に仇討ちの思いを秘め、その成就の為に敢えて愛想尽かしをほのめかして麹屋の酌婦へ戻り奉公のお隅。

ここの姑そして惣吉との別れ場面、好かったなぁ。

さて『今度は枕附き』つまり夜伽があるとの噂を聞きつけて、水海道へやって来た山倉富五郎。
のこのこと麹屋へ現れた富五郎をしたたか酔わせ、安田一角の居場所を訊き出しておいて、同衾の色仕掛けから一変、喉笛を匕首でひと突き。
差した匕首をぐりぐりと回すから堪らない。

この場面のお隅、強い思いを秘めて笑顔の接客の描写、凄い迫力に魅せられました。

お隅が書き置きをしたため、富五郎から訊き出した安田一角の隠れ家へ向かうまで。

~仲 入~

◆古今亭志ん輔 『真景累ヶ淵 其の六 下』
さぁ、雪の中を裸足で安田一角潜む交遊庵へと急ぐお隅。
麹屋での山倉富五郎と同じ様に、酒に酔わせて先ずは貞蔵を首尾良く殺しますが、安田一角に突き掛かるも返り討ちにされてしまいます。

この交遊庵の息詰まる遣り取りが圧巻でしたねぇ。
二人を相手に酌を重ね、様子を窺うお隅。呑気な貞蔵、何か思うところある様子の一角。
お見事でした。

追い剥ぎに化けた刺客と花車の茶利場の後、母子の仇討ち道中の描写へ戻りまして・・・
仇討ちの道中、尼僧に母を殺された惣吉が、観音寺で出家して宗観を名乗るまで。

弦楽の効果(仲入後の出で、弦楽で越後獅子とはまた御趣向)、そして照明も工夫を凝らした演出。
志ん輔師の “怪演” あらばこそではありますが “総合演出効果” として評価したいですね。


次回の大団円が今から待ち遠しい『真景累ヶ淵』。
いやぁ、面白かったなぁ。満足。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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