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五街道雲助一門会 5/12

 5月12日(火)五街道雲助一門会 にぎわい座

『今夜は龍玉師が主任かな?』
など喋りながら、家人とにぎわい座へ。
台風接近中とあって怪しい雲行き。


◆林家なな子 『平林』

◆蜃気楼龍玉 『夏泥』
『今夜の出演順は楽屋入りの順番と決まりまして・・・』と笑顔で客席へ “報告”。
さっと本編へ。

先週聴いたばかりですが、今夜も素晴らしい出来。
今夜の泥棒は金を出す際、更に “溜に溜めた” 印象。
文七元結の左官長兵衛を彷彿させる溜で、客席を大いに沸かせました。
面白かったなぁ。

◆桃月庵白酒 『佐々木政談』
『この会で主任を取っていないのは私だけなんですが、今日は入った順と決まりましたので・・・』と、こちらも “可笑しくて仕方ない” といった風情。
その表情から『ははぁ、主任は馬石師だな』と予測がつきました。

さて『佐々木政談』。私、志ん輔師でよく聴いている印象ですが、白酒師では初めてかな?

感心させられたのは南町奉行佐々木信濃守の造形。
侍らしい凛とした雰囲気。四角い口調。お見事でした。
四郎吉の造形もまた絶品もので『これは白酒師の地なんだろうな』と思わせる出来。

白酒師らしく終始明るく愉快な高座。
『落語を聴いた』という充足感に満ちた気分になりました。好演。

~仲 入~

◆五街道雲助 『辰巳の辻占』
冒頭、お弟子さんがそれぞれ個性的な高座で活躍をしていることを挙げ、大変に満足であるといった意味の発言をされまして、一門の隆盛を自ら愛でました。
師匠は勿論、お弟子さん三人がともに看板真打ですからね。凄い事です。

明後日、日本橋劇場の五拾三次は “髪結新三” で大変に楽しみなのですが、今夜の様な軽い雰囲気の落とし噺も味わい深いものです。
流石。堪能しました。

◆隅田川馬石 『居残り佐平次』
『東京ドームもやっていますから』と若干自棄気味の発言の後、『上はさら口、中は仲入。下は主任』など廓噺の枕の “上は来ず、中は昼来て昼帰り・・・” のなぞりをして本編へ。

力の入った一席。
佐平次の言の “昨夜の四人” は駕籠で八ツ山を下って来ます。
“霞さんのところの勝っつぁん” の苛々した様子を豊かな表情で子細に描写し、続く場面の佐平次との打ち解けた様子の会話風景を際立たせました。

その佐平次、明るく陽気な造形。
また、さっぱりとした性格に描きましたかね。
クドくなく、あっさりとした男。
この方がより “悪い奴” に思えるから不思議なものです。

三十両と着物をせしめご機嫌の佐平次が唄う鼻歌は “三千世界の鴉を殺し主と朝寝がしてみたい”。
好高座。お見事でした。


跳ねて外は果たして暴風雨。
家人と二人、背を丸めて家路を急ぎ足。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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