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八月雲助圓朝通夜 8/2

 8月 2日(木)八月雲助圓朝通夜 真景累ケ淵より 日本橋劇場

圓朝通夜第二夜は雲助師と龍玉師の真景累ヶ淵。
流れ重視でしょうか、今夜は仲入抜きで真打まで通すとのことです。

◆蜃気楼龍玉×長井好弘 スライドショー&トーク「蜃気楼龍玉と歩く『真景累ケ淵』の舞台」
今夜はこのスライド映写と対談を最初に持って来ました。
『スライド映写は二つ目昇進が決まっている入船亭辰じんさん』と紹介され、客席から大きな拍手。
『俺より人気あるね』と半畳を入れる龍玉師。
このあと長丁場が控えている龍玉師にしてみれば、出の直前に対談という構成はいささか酷なのかも。
しかしながら無難に短めに終了。

◆蜃気楼龍玉 『宗悦殺し』
登場人物の多い複雑な物語を丁寧に演じました。

前半は宗悦と深見新左衛門、そして新左衛門の奥方、見事でした。
特にこの奥方の描写が確かですので、金に窮する貧乏旗本の実態が正確に伝わってきました。

後半は葛籠を巡る長屋連中の騒ぎ。
嘘を言って捨てられた葛籠を我が物にする上方者。それを盗み出す長屋の二人。
市井の底辺をさまよう貧民たちのあれこれを、これでもかとばかりに駄目押ししてきます。

好演、いや名演と申し上げても差し支えないでしょう。

◆五街道雲助 『新五郎』(音声ダイジェスト版)
贅沢にもこの興行用に録音された『深見新五郎』
宗悦の次女お園と新左衛門の長男新五郎の巡る因果の物語。
やや明るくした場内に音声が響きます。
誰もいない高座の左右に灯る和蝋燭が非常に効果的でした。

◆五街道雲助 『豊志賀』
宗悦の長女志賀こと富本節の師匠豊志賀の情念、新左衛門の次男で門番の勘蔵に育てられた新吉が絡みます。

場内は隣の顔も定かでなくなる程に照明を落とし、もうまるで芝居の体。
高座も所謂顔照らし無し、上からの照明のみで陰影を強調しました。

ゆったりとした口調で声はあくまで低く演ずる雲助師。
怖かったなぁ。

豊志賀の深い情念をたっぷり描写し、死んでも死にきれないという蓋然性を確かなものにしていきます。

一番ぞくっときたのは最後半の勘蔵宅の場面。
待たせている駕籠に乗せた筈の豊志賀が消え、濡れた座布団を駕籠屋が勘蔵へ返すところ。
勘蔵、新吉ともにもの凄い表情。
なにも知らぬ駕籠屋の澄ました顔との対比で、そのもの凄さが際立ちました。

素晴らしい高座でした。

演じ終え、辞儀~拍手。
落ち着いた様子で蝋燭の芯を打つ雲助師。格好よかったなぁ~。
先ず上手の芯を打ち、下手が消えたと同時に暗転。やや置いて明るくして緞帳を降ろしました。
この演出も外連たっぷりで素敵でした。

家人ともども大満足。
いやぁ、良かったぁ~。







Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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