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鈴本5下夜 5/25

 5月25日(月)鈴本演芸場 夜席 -龍玉長講一席-

『日曜、月曜が空いてるンだ。此処を逃すとしばらく無沙汰しちゃいそうなので、落語へ行きたいなぁ』と鑑賞歴の長い友人からの電話。
『日曜は予定が入っているンだわ』
『野球?』
『そう』
『じゃあ月曜日は?』
『鈴本の龍玉師の芝居に行きたいのに今席は時間が作れなくて行けないでいるン。月曜は “札所の霊験” だけどいいかしらね?』
『いいともさ』
と言う事で、鈴本演芸場へ二人旅。


入船亭ゆう京 初天神
柳家喬之助 堀の内 
ダーク広和 奇 術
柳家やなぎ 短命
入船亭扇遊 家見舞
ホームラン 漫 才
橘家圓太郎 祇園祭
五街道雲助 お菊の皿

~仲 入~

翁家社中 太神楽
柳家小菊 粋 曲
蜃気楼龍玉 札所の霊験


◆ゆう京 『初天神』
工夫を凝らした父子の会話。
独特の金坊像で愉快な一席。

◆喬之助 『堀の内』
室内も外も同じ声量。声を張り放し。
抑揚が無いので、ちと聴きだれがします。
空間描写を丁寧にして欲しいところ。

◆やなぎ 『短命』
前方のダーク広和先生が『新二つ目、相当緊張しているらしいです』と触れていましたが、そんな素振りは見せずに落ち着いた高座。
御隠居の造形がかっちり決まっているので、安心感がありますね。
達者な高座。好演でした。

◆扇遊 『家見舞』
凄い速度感で一気に演った感じ。
大変に心地良く聴かせていただきました。好高座。

◆圓太郎 『祇園祭』
お囃子の口真似が最大の見せ場と言うのではなく、比較的大袈裟に上下を振り、会話の遣り取りを細密描写して客席を沸かせました。
面白かったなぁ。

◆雲助 『お菊の皿』
お馴染みの一席。
大変愉快な雰囲気で噺を進めました。
何回聴いても面白く笑えてしまうのは、『怖いけど好い女なら見たい』という如何にも若者らしい心情が見事に表現されているからでしょう。
堪能しました。

◆小菊 粋 曲
客席が薄かった所為か、茶利は挿れずにみっちり演ってくれました。
欽来節に始まり都々逸、かんちろりん、名古屋甚句、涙かくして、ちゃっきり節、両国風景、といったところでしたか。
素晴らしかったなぁ。

◆龍玉 『札所の霊験』
一昨年10月の “第二回 NBS殺人研究会” で根多おろしされた一席。『七兵衛殺し』。
今夜もまた全編素晴らしい出来の高座でしたが、後半の本堂裏の座敷の遣り取りが飛び切り濃い演出でぞくぞくしました。

物凄い表情の水司又市=永禅。
絡むお梅の玄人時代に戻ったかの様な風情。
永禅と女房お梅との関係を疑い、探る様な目つきの七兵衛。
好く描けていましたねぇ。

終演直後の客席では複数の方々の声で『(七兵衛の死骸を)床下へ埋めた後、どうなったのだろう?』、『続きを聴きたいよね』と語り合う風景がありました。

龍玉師が最初に『人情噺』(本来の意味の人情噺=続き物)の説明の中で『続き物を、ひと興行十五日間を通して演ずる事の出来る者が真打』と言っていましたが、今夜の雰囲気が正にそれ。
『この続きは明晩申し上げる事に致します』って感じでしたね。
圓朝師匠健在なりし頃(120年ぐらい前ですかね?)の寄席へ私達を連れて行ってくれました。


跳ねて友人が『おどろおどろしい噺とは思っていたけれども、想像以上だったなぁ』
何故か先代馬生師匠や圓生師匠の懐かしい高座風景の思い出話を中心に、様々語りながら家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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