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第565回 落語研究会 7/10

 7月10日(金)第565回 落語研究会 国立小劇場

今夜のTBS落語研究会は主任小三治師、柳家のお家芸『青菜』で登場。
仲入は前回に続いて小満ん師『怪談乳房榎~重信殺し』。
他に正蔵師、夢吉改メ夢丸師、正太郎さんの出演と触れられています。


◆春風亭正太郎 『にかわ泥』
落語研究会は初出演とのこと。
明るく元気な高座。

この『にかわ泥』、私初めて聴く噺でした。
仏師宅でひと仕事の泥棒(強盗)が、盗った一両二分を懐に帰ろうとして襖を開けると、大きな男が立ちはだかるので思わず刀を抜いてその首を落とす。
しかし、よくみるとそれは仏師が修理を依頼された羅漢像。
怒った仏師に使われながら、その首を “にかわ” を用い一晩かかってようやくの事に修繕。
泥棒は盗った一両二分を置いて、にかわの鍋を手に提げて退散。
と大凡こんな筋立て。
下げがまた面白かったですね。

正太郎さん、際立って落ち着き払った仏師の造形がお見事。
慌てている泥棒の間抜けさ加減が強調され、滑稽味が増しました。
好演。

◆三笑亭夢丸 『五人男』
この『五人男』、以前国立演芸場にて右紋師の口演を聴いた覚えがあります。

枕で喋った笛の稽古の話が愉快極まりなく、爆笑。
本編もまた調子好く進めてくれました。

◆柳家小満ん 『怪談乳房榎~重信殺し』
前回の『おきせの危機』に続き今夜は『重信殺し』。

前半部は若干言い澱みが目立った感じですが、後半浪江が正介を言いくるめる早稲田の料理屋場面から落合の蛍狩り、そして重信の霊が雌龍の右手を描いて仕上げる高田南蔵院の場面描写は何れも物凄く聴かせてくれました。
練達の高座、堪能したなぁ。好高座。

~仲 入~

◆林家正蔵 『心眼』
持ち前の高い声質が、意外にも梅喜の屈折した人物造形に効を奏した印象。
中々聴かせてくれました。

下げへ掛かる台詞の『盲ってのは不思議なもんだ』を、恐らくTV放映を考慮しての事でしょう『盲人ってのは・・・』と言い換えたのですが、馴れない言い回しの所為か『みょうじんってのは・・・』と聞こえてきました。
首を捻りながら下がる正蔵師の姿を目の端に捉えながら
『気を遣って言い換えたのに、それが穴になるとはなぁ』と気の毒な感じ。
全てが順調だっただけに惜しまれるなぁ。

◆柳家小三治 『青菜』
御隠居が自らの膳を植木屋へ進めるという面白い設定。
呑みさしのお流れをいただくってのは初めて聴く形なので興味深く伺いました。

細かい事はさて置いて、第一印象は『面白かったなぁ』。
『あれが抜けた』、『これを言わなかった』という指摘が無意味に思われる縦横無尽の高座に圧倒されました。
いや本当、面白かったですねぇ。
流石。


ロビーへ出ましたらSさんのお姿が。
短い時間歩きながら感想を言い合った後、左右に別れ家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:2 

Comment

佐平次 URL|
#- 2015.07.12 Sun10:02
扇橋が亡くなったのは小三治の出番の前だったのでしょうか。
そうだったとしたら辛かったでしょうね。
植木屋さんが元気がなかったのもそのせいかな。
喜洛庵上々 URL|おはようございます。
#SFo5/nok Edit  2015.07.12 Sun10:19
私もそれが気になっていました。
扇橋師匠はお昼過ぎに旅立たれたとのことでしたので
小三治師匠はご存知だったのではないでしょうか。

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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