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鈴本7下夜 7/28

 7月28日(火)鈴本演芸場 夜席

『お久し振り。ようやく落ち着いてきたよ』と鑑賞歴の長い友人からの電話。
『じゃあ、お茶か寄席か野球ってコトで会おうか』
『火曜日がいいなぁ』
『火曜だと野球はロードに出ているなぁ』
『寄席は?』
『鈴本の夜席は雲助師匠の根多出し興行。末広亭は芸協の芝居で主任小柳枝師匠、仲入が圓輔師匠と好い顔付けだよ』
『何か美味いもの食べたいなぁ、外食もしばらくしていないし・・・』
『それなら上野にしようか?今夜は “佃祭” だけどいいかい?』
『おお!』
と言う訳で、鈴本演芸場へ二人旅。
私自身、二ヶ月振りの鈴本です。


三遊亭ふう丈 牛ほめ
桂三木男 お化け遊園地
翁家社中 太神楽
柳家小里ん かぼちゃ屋
春風亭一朝 蛙茶番
ホームラン 漫 才
三遊亭歌之介 龍馬伝
隅田川馬石 出来心

~仲 入~

アサダ二世 奇 術
古今亭菊丸 宗論
林家正楽 紙切り
五街道雲助 佃祭


◆ふう丈 『牛ほめ』
久し振りに姿を拝見しますけれども、随分と細くなられたかな?
私はふう丈さんを密かに応援しているのですが、今日もまた面白く聴かせて貰いました。

◆三木男 『お化け遊園地』
古今亭志ん八さんの作品ですね。
閉園の危機に接する遊園地の社長と支配人(この二人体制^^)が、遊具に憑いている幽霊武者の協力を得てその立て直しを図ろうとする物語。

高座に出くわす度にいつも感ずるのですけれども・・・
三木男さん、もう少し愉しそうに演って欲しいなぁ。

◆小里ん 『かぼちゃ屋』
美しい口跡の小里ん師。
与太郎の惚けた感じもまたお見事でした。
面白かったなぁ。

◆一朝 『蛙茶番』
凄い速度感。そして鋭い切れの半公の啖呵。
二席続けて気持ちの良い江戸弁。
まさに寄席の雰囲気を満喫。
好演でした。

◆歌之介 『龍馬伝』
あっちへこっちへ話題の飛ぶいつもの展開。
場内爆笑。

◆馬石 『出来心』
いつもながらの端正な高座。
泥棒、そして褌を盗られた店子、この二人と威厳充分の家主との対比がお見事。
馬石師匠は町役人や侍といった “偉い人” が取り分けて上手ですから見応えがあります。
好高座。

◆アサダ二世 奇 術
お元気そうでなにより。
ハンカチ、バケツコイン、カード当て(大・小)。
今夜もお洒落に騙してくれました。

お開きのカード当てに参加のお客様。(このお客様は大きなカードの奇術にも協力されて “騙しやすそうだ” との事で連投したのですが)
選んだカードはハートのクィーンでしたけれども、ご本人良く確認をしなかった様子で・・・
『何のカードでしたか?』
『クィーンでした』
『クィーン、12ですね。絵柄は?』
『えぇと・・・赤でした』
アサダ先生、困った様子で前列の他のお客様へ『ハートの12』と確認。
客席も大笑い。

◆菊丸 『宗論』
十八番を繰り出してくれました。
孝太郎の憑かれた様な妙に明るい表情が特徴的。
下げは『奥州、真宗』。
堪能しました。

◆正楽 紙切り
鋏試し線香花火、牡丹燈籠、長岡の花火、ほおずき市

◆雲助 『佃祭』
月初めの五拾三次で聴いたばかりですが、今夜もまた面白く聴かせてくれました。

冒頭で女房の悋気を『これでもか』と強調し、次郎兵衛さんの行動規範を客席へ周知徹底^^
長屋衆の頓珍漢な悔やみの場面もたっぷり。

あと今夜気づいたのですが、佃島の船頭金太郎が短い出番ながら大きな存在感ですね。
『 “両国橋の旦那様” と書いて、神棚に上げて毎日拝んでいるんです』との金太郎の言葉に、神棚に視線を移す次郎兵衛さん。ややして次郎兵衛さん納得の表情。
ここの会話の遣り取り、両者の視線の交わし合いが中々お見事でお芝居の一場面という感じ。
きちんとした言葉遣いの金太郎が印象的です。

今夜も(先だってSさんが『どういう意味なのだろう?』と言ってらっしゃった、次郎兵衛さんの母親の)『 “子供は笹の葉の裏へ産みつけろ” などと申しますが・・・』の言い廻しが出て参りましたが、矢張り『安全な場所で産み育てる』の意味なのでしょうね。前後の流れからもそう感じられました。

下げは『情けは人の為ならず』を長屋衆の一人に言わせておいて『なぁ~に、私は仏だよ。死なぬが仏』。


緞帳が降りきるのももどかしげに友人が開口一番『安定感抜群だねぇ』
『雲助師匠はいつどこで演っても好高座の印象が強いね』
『今夜はまた顔付けが “研究会” みたいだったし、たっぷり聴く事が出来たよ』
『演者もきっちり演ってくれたね』
など木戸を潜り出てからも様々語り合いながら家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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