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鈴本8中夜 鈴本夏まつり 吉例夏夜噺 8/11

 8月11日(土)鈴本演芸場 吉例夏夜噺 さん喬・権太楼特選集

恒例のお盆興行、鈴本夏まつり。

毎年前売券を購入して何夜か伺っていますが、今年は例年に増して席の争奪が激しい感じでした。
鈴本演芸場のHPを発売翌日に拝見したところ、14日、16日は既に完売。他の日も「残席僅か」になっていましたね。
喬太郎師の仲入が効いているのかなぁ?まあ甚語楼師や左龍師がさらを勤め、一朝、市馬、白鳥、白酒、馬石の各師が助演をするという誠に贅沢な“夢の競演”なのですから、争奪戦もやむを得ないのかも知れません。

私は今年も演目で選択し、まずは初日。
今日は家人と連れ立ってやって参りました。

柳家甚語楼 お菊の皿
三増紋之助 曲独楽
春風亭一朝 牛ほめ
桃月庵白酒 だくだく
柳亭市馬 山号寺号
ロケット団 漫 才
隅田川馬石 堀の内
柳家喬太郎 綿医者

~仲 入~

鏡味仙三郎社中 太神楽
柳家権太楼 一人酒盛
林家正楽 紙切り
柳家さん喬 お直し

◆甚語楼 『お菊の皿』
短縮版で描写も簡素ながら、素晴らしい出来。面白かったなぁ。

◆一朝 『牛ほめ』
前座噺も上手な演者の手にかかる途端に、登場人物が生き生きと動き出しますね。

◆白酒 『だくだく』
十八番を掛けてきました。
何回聴いても、ところどころに挟むちょっとした科白まわしに爆笑させられます。

◆市馬 『山号寺号』
初日の為か、他の演者はどことなく固い緊張した雰囲気でしたが、
市馬師だけはゆったりといつもの感じ。
客席も和みました。

◆馬石 『堀の内』
この噺はもっと笑いのとれる噺なのでしょうけれども・・・。
堀の内と言えば、圓蔵師の高座を思い出しますが、
ああした早口でとっ散らかった主人公とは異なる人物像で、噺を組み立ててみようと試行しているのかしら。

白酒師、市馬師、ロケット団でほぐれた客席が、ここでまた少し緊張に引っ張られた印象。

◆喬太郎 『綿医者』
自身の病歴や髄膜炎での入院の枕を長いこと振ってから綿医者へ。

腰椎穿刺の姿勢を再現して寝転がったりしていましたので、どうなるのかと思いましたが、
これも緊張気味の客席を和ませる意図で繰り出した、喬太郎師一流の身体を張った飛び道具だったのかも知れません。

◆権太楼 『一人酒盛』
段々と酔っていく様に力点を置いた演出で、呑めない側の怒りは最後半で描写されます。
好みを言うと、呑めない側が次第に忌々しい気持ちになっていく型が好きなのですが、
権太楼師の「次から次と用を言いつけられて呑めない」演出も楽しいですね。

◆正楽 紙切り
鋏試し線香花火、ねぶた祭、さん喬権太楼、すいか割り

◆さん喬 『お直し』
廓の様子や作法などを織り込みながら、噺へ入って行きます。
挿話を丁寧に積み重ね、主人公夫婦を目の前へ描き出してくれました。

終盤、蹴転で酔っ払いを引っ張りこんで商売をしますが、
花魁と酔っ払いの会話がどんどん進んでしまい、
妓夫太郎亭主の『直してもらいなよ』の声がなかなか掛からないので、冷や冷やしました。
ずいぶん会話が進んだ後、初手からかなりの怒気を含んだ声が掛かりましたが、
いつもああした演出なのでしょうか。

戻ってきた酔っ払いが、『なんだぁ、花魁と妓夫が宜しくやってやがる、ひょっとして夫婦か?』と言う思い入れを込めた優しい口調で『直してもらいなよ』と下げると
この悲惨な噺にも僅かな救いが見いだせる気がするのですが、
さん喬師の下げは二人を見た酔っ払いが『おお!』と驚いた様な大声を出して
そのまま『直してもらいなよ』となります。

こちらの方が本当なのでしょうけれども、聴いていて少し辛かったですね。悲惨で。

まぁ、こちらをそんな気持ちにさせるほど、さん喬師の演出、描写が見事だったのでしょう。
約五十分の長講。


これだけの大看板が揃うと、本当に息の抜け場がない感じ。
そこへ初日の緊張感があるから堪らない。
観ていたときは「何をやってるんだ」と思った喬太郎師の寝転がりも、
そうした重い空気を払拭する茶利だったのでしょう。

あと感じたのは、昨年までの客席と全く空気が違っていること。
つまり客層が変わった感じ。
仲入の喬太郎師の存在が大きいのだと思いました。

家人は馬石師の『堀の内』と喬太郎師の長い枕と『綿医者』が印象に残ったとのこと。
う~ん私は、さらの甚語楼師『お菊の皿』と主任のさん喬師『お直し』かなぁ。





Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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Author:喜洛庵上々
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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