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第568回 落語研究会 10/28

10月28日(水)第568回 落語研究会 国立小劇場

今夜のTBS落語研究会は主任一朝師『大工調べ』。
仲入は雲助師『文違い』。
他に生志師、一之輔師、志ん吉さんの出演と触れられています。


◆古今亭志ん吉 『締め込み』
鉄瓶が転がるまで、つまり夫婦喧嘩の描写は素晴らしい速度感で好い調子だったのですけれども、泥棒が再登場した後が若干だれました。
丁寧に演り過ぎた、そんな印象。

◆春風亭一之輔 『ふだんの袴』
『一之輔師の “侍” はどんなかしらん』と期待しておりましたが、割合とあっさり目でした。
圓蔵師を偲ぶ楽屋話から鈴本演芸場、そして御成街道という冒頭の流れはお見事。

◆五街道雲助 『文違い』
高座返しの柳家小はぜさんが、めくり脇へかしこまりつつ客席の落ち着きを見る姿に笑いと拍手が起きたのは、前席の一之輔師の枕での『落語研究会で前座を勤めた噺家は大成しない』との言葉を受けてのもの。
表情もにこやかに客席と対面の小はぜさん、前座さんと言えども流石に芸人だなぁ。ちゃあんと受けてました。

さて雲助師。
いつもと変わらぬ安定した高座。
芳次郎の色男っぷりあたりは雲助師ならではですね。
惜しいことにお杉が二階へ戻ったところで携帯電話かな?着信音が上手前方で鳴り、やや興を削がれました。

私、雲助師に誘われ新宿の廓の小部屋に居たのですが甚だ残念。
好い雰囲気だったのになぁ。

~仲 入~

◆立川生志 『猫の皿』
先だって鈴本演芸場の川柳師の芝居へ一緒に出掛けた友人が、『生志が好い』とこれはまぁ “書斎派” の彼独特のTVの上でだけでの感想なのですが、好意的な評価を述べていたので私も内心期待しての高座。

機内寄席の枕は面白かったのですけれども、なんでこう引っ張るのかなぁ。
押し過ぎ。
初め面白かった枕もだれて、本編もさっぱりでした。
『受けなければ、笑わせなければ』と思って演るとこうなりますって見本を観た、そんな感じ。

◆春風亭一朝 『大工調べ』
所謂矢来町型の完全再現。
十八番にしていた柳朝師直伝か、或は柳朝師から志ん朝師を経由して一朝師へなのか。

この噺は政五郎が開き直って啖呵を切る場面で下げた方が後味が宜しい感じを私は持っていますが、果たして後半はだれ気味。
町奉行大岡越前の造形も今一つ。

当て推量ですが一朝師も啖呵で下げたかったのではないかしらん。
長講44分。


跳ねて時計は9時半。
洗面所から出て木戸へ向かう時にはもう人影もまばら。
『捌けが速いねぇ』など独りごちつつ襟を立てて家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:2 

Comment

佐平次 URL|
#- 2015.10.31 Sat10:56
一之輔のマクラ、生志の冗長なマクラ、一朝のお裁き、そして電話、みんな同感です。
私は一之輔はこんな風に抑えたやり方の方がおかしみも増すようで好感がもてます。
喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう) URL|一之輔、好演でしたね。
#SFo5/nok Edit  2015.10.31 Sat17:58
佐平次さん、こんばんは。
一之輔師匠、確かに抑えて上品に演りましたね。
しかし友人の “推薦” もありましたのに^^; 生志師は残念至極。
欧州から帰国直後との事でしたので、本調子ではなかったのかも知れませんね。

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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