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鈴本12中夜 12/11

12月11日(金)鈴本演芸場 夜席

鈴本12中の夜席は『年の瀬に芝浜を聴く会』。主任が日替りで『芝浜』を演ずるご趣向です。
初日の今夜は桃月庵白酒師登場。
『白酒師の “芝浜” とは珍しい』と鈴本へ。


桃月庵ひしもち 道灌
柳家花ん謝 真田小僧
翁家社中 太神楽
柳家甚語楼 犬の目
三遊亭白鳥 千葉棒鱈
ホームラン 漫 才
古今亭志ん輔 替り目
橘家文左衛門 時そば

~仲 入~

柳家小菊 粋 曲
五街道雲助 堀の内
林家正楽 紙切り
桃月庵白酒 芝浜

◆ひしもち 『道灌』
以前聴いた時に比べると人物造形が巧みになって、表情に変化が出てきた感じ。
爆笑とまではいきませんが、中々聴かせてくれました。

◆花ん謝 『真田小僧』
少し捻りを加えた型で演ってくれました。
六文(六銭)どころじゃなく、十数銭を手にしたかな?インフレ版でしたね^^
下げは『あんまと(まんまと)俺を騙しやがった』。面白かったなぁ。

◆翁家社中
小楽師と和助さん。
傘~五階茶碗~ナイフ
私、和助さんの “土瓶” をしばらく観ていませんが、寄席では演らなくなっちゃったのかな?

◆甚語楼 『犬の目』
おぉ、十八番を繰り出してくれました。
愉快な一席。大いに笑いました。

◆白鳥 『千葉棒鱈』
ホストクラブで張り合う “内房(木更津)のマダム” と “外房(茂原)のレディ” 。間に挟まる “浦和のお嬢様” もまた愉快。
白鳥師、乗ってる感じでしたね。
私、『隅田川母娘』を聴きたいなぁ、と始まる前に思っていたのですが、この『千葉棒鱈』も面白かったですねぇ。
客席大笑い。お見事でした。

◆ホームラン
お馴染みの根多でしたけれども、何度聴いても面白いなぁ。

◆志ん輔 『替り目』
酒呑みの小咄を長く演りましたので、聴きながら内心『漫談で降りるのかな?』と思った程。
所謂『元帳』までを駆け足気味に。
客席爆笑。
流石、と言ったところ。
(跳ねた後、家人から聞いて初めて知ったのですが、志ん輔師の高座で公式の写真撮影があったそうで、長めの枕は撮影用に様々な表情をしてみせる必要があった所為かもしれません。)

◆文左衛門 『時そば』
高座返しのひしもちさんが、客席の落ち着きを待ってめくり脇に控えているのにも関わらず、根多帳(演題大宝恵)を手にして登場。
主任根多の『芝浜』と前方の『替り目』が “酒でもろに付く” と指摘しながら『何か企みがあるに違いない』。
お弟子さんのかな文さんを相手に『あと、何がまずかった?』
『夫婦と夢です』
なんて遣り取りが終わると、さっと本編へ入りました。
ここの入り方、巧かったですねぇ。
けれども仲入で『時そば』ですと、やや物足りない感じ。
いや、面白かったのですけれどもね^^

◆小菊
欽来節から入り、都々逸を挟んでさのさ。
堪能しました。

◆雲助 『堀の内』
“お前さん、起きとくれよ” から入る『堀の内』を掛けたのは仲入の文左衛門師へ『細かい事は好いのよ』と暗に伝えたかったのかな?
夫婦噺ですしね。
何だか凄く楽しそうに演ってくれました。
こうした軽い噺の雲助師もまた、味わい深いなぁ。

◆正楽
鋏試し相合い傘、芝浜、時そば、獅子舞
天秤棒を立てかけ、煙管を手に日の出を仰ぎ見る魚勝、お見事。

◆白酒 『芝浜』
素直で従順な亭主、勝ち気な女房、という如何にも白酒師らしい人物造形。

私、『芝浜』は “女房の騙し(嘘)の後始末” をどうするのかに興味があるのですが、今夜の白酒師の “普段居丈高な女房が塩らしく詫びる” という新手には感心しました。
いつもと違う女房に、亭主が戸惑っちゃうのも愉快。
『こんな日に(出前を)取っちゃあ気の毒だ』の台詞が入りましたから、基本は雲助師匠とは思いますが、矢張り白酒師らしい捻りがそこここに散りばめられた『芝浜』でした。

古今亭金原亭の伝統で、正楽師の切った “日の出を愛でる” 場面はありませんでしたけれども^^;
(これ、正楽師も気づいていたのに違いないですけれどもね)。


跳ねて『甚語楼師の途中に入場した』と言う家人と木戸で合流。
私より三四列程後方の上手端席に座っていたとのこと。

『いやぁ白酒師流石だったねぇ』など様々話しながら家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:2 

Comment

佐平次 URL|
#- 2015.12.12 Sat10:55
「かわりめ」に夢が出てきましたっけ?
喜洛庵上々 URL|佐平次さん、こんにちは^^
#- 2015.12.12 Sat11:24
替り目の『酒』がつく、と文左衛門師が志ん輔師を大いにいじったのです。
『よくやるねぇ、こんなことを』という調子でした。

かな文さんとの『夢と夫婦』の遣り取りは『酒の他に何がまずいんだ?』
『夢と夫婦です』
という会話の流れでした^^;
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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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