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鈴本12中夜 12/12

12月12日(土)鈴本演芸場 夜席

『年の瀬に芝浜を聴く会』。
二日目の主任は、昨夜膝前で『堀の内』を好演した五街道雲助師。


柳家小はぜ 道灌
柳家花ん謝 権助提灯
松旭斎美智・美登 奇 術
柳家甚語楼 花色木綿
林家彦いち 遥かなるたぬきうどん
ホームラン 漫 才
古今亭志ん輔 豊竹屋
橘家文左衛門 笠碁

~仲 入~

柳家小菊 粋 曲
春風亭一朝 湯屋番
林家正楽 紙切り
五街道雲助 芝浜

◆小はぜ 『道灌』
掛け違いまして本当にお久し振り。
抜群の出来。達者な前座さんと言う水準ではなく『巧いなぁ』と感嘆する域の高座でした。
細かな仕種や視線の動かし方なども含めて素晴らしかったなぁ。
私、前座さんの高座で声を出して笑うことは余りありませんけれども、今夜は何回も大笑いさせて貰いました。

◆花ん謝 『権助提灯』
本妻と妾の意地の張り合いを、見事な人物造形で活写してくれました。
女性が巧いね、花ん謝さん。

◆美智・美登
こちらもお久し振り。
傘、リング、キャンディー。
華やか。

◆甚語楼 『花色木綿』
泥棒に入られて『しめた!』と知恵を働かせる場面で本当に愉しそうな表情でした。
全編笑いの渦。面白かったなぁ。

◆彦いち 『遥かなるたぬきうどん』
気合いの入った高座。
圓丈師作のこの噺は、真剣にうどん屋を演ずる程に面白味が増すのですね。
彦いち師、正にうどん屋に成りきっての熱演。客席爆笑。好高座。
枕のわさびさんとの会話、『俺、ヒマラヤ行くんだ』、『これからですか?』も無闇に愉快でした。

◆ホームラン
がらりと根多を替えて、今夜は珍しくもたにし先生が熱唱、熱演。
客席大笑い。お見事。

◆志ん輔 『豊竹屋』
『俺も!』とばかりに十八番の鉄板根多を繰り出して大熱演。
表情で笑わせてくれる噺家さんと言いますと私、五代目小さん師を先ず思い出しますけれども、古今亭ではこの志ん輔師匠が代表格。
客席をひっくり返して下がりました。凄かったなぁ。

◆文左衛門 『笠碁』
着座するなり『碁、将棋に凝ると親の死に目に会えないなどと申しますが・・・』
その後ほんの少し楽屋風景を挟んで本編へ。

端緒の喧嘩場面はそれ程でもありませんでしたけれども、雨の中、店先を行ったり来たりする碁敵を目で追う仕種や表情辺り真の名人芸。
また碁敵が店に入ってきた時に見せる待つ側の喜びの表情が素晴らしかったですねぇ。
もう嬉しくて堪らないのね。
この『喜悦』を強調しないと下げが効かない訳ですが、流石に文左衛門師、存分に溜めて下げてくれました。
好高座。恐れ入りました。

◆小菊
欽来節から都々逸、そして二上がり新内(悪止め)、お開きは越後獅子の糸に乗せて仮名手本忠臣蔵。
実は昨夜も仮名手本忠臣蔵をお開きに演ってくれたのですが、私、書き落としました。
今夜も艶のある喉を堪能。好かったなぁ。

◆一朝 『湯屋番』
妄想の世界に遊ぶ若旦那を大変愉快に演ってくれました。
時折発する『ぐふっ!』という独り笑いが効果的。
客席の私も洗い場から番台を注視している気分。流石だなぁ。

◆正楽
鋏試し相合い傘、忠臣蔵、黒田節
吉良邸で双巴紋の陣太鼓を打ち鳴らす大石内蔵助、お見事。

そう言えば鈴本さんの触れ太鼓。昨日も今日も打ち鳴らすことなく布を被せたままになっていましたが、昨日午前中の暴風雨で吹き込まれたか何かで、皮が濡れちゃって叩けないのかしら?

◆雲助 『芝浜』
夫婦の情愛を主題に、勝五郎が男として成長する姿を併せ見せてくれる。そこへ卓抜した情景描写が加わりますから、もう噺と言うより芝居になって来ますね、雲助師の高座は。

私の好きな『お前さん、銭じゃないよ、金だよ。二分金ばかり・・・』の台詞も驚愕の表情を伴ってちゃあんと演ってくれました。

『おっ、除夜の鐘だ。おめでとうよ』の勝五郎の台詞も、まるで座敷の隅で直に聞いている様な感じ。好かったなぁ。
筋立てとしても噺としても『これ以上は望めないであろう』と思わせる完成度。堪能しました。


跳ねて『早い時間から並んだ甲斐があったね』など家人と言い合いながら家路へ。
熱演、好演揃いの鈴本二日目。うむ、大満足。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:2 

Comment

佐平次 URL|
#- 2015.12.14 Mon10:26
今夜もいいメンバーですね。 
日曜日も?
喜洛庵上々 URL|こんにちは^^
#SFo5/nok Edit  2015.12.14 Mon12:51
佐平次さん、こんにちは。
いやぁ流石に体力が保たず、日曜は断続的な昼寝を繰り返す一日となりました^^;
起きて食事、昼寝、食事^^
動物園に囲われている獣みたい。

今席は満席必至で、入場待ちで立っていたりもしますので
いつもの寄席通いより疲弊しますね。
今週は龍玉師(火曜)、文左衛門師(水曜)、馬石師(木曜)の晩に再び頑張って
観に行きたいと考えています。
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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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