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鈴本12中夜 12/15

12月15日(火)鈴本演芸場 夜席

『年の瀬に芝浜を聴く会』。
早くも仲日。
今夜の主任は蜃気楼龍玉師。


桃月庵ひしもち 道灌
台所鬼〆 芋俵
翁家社中 太神楽
柳家甚語楼 権助芝居
林家彦いち みんな知っている
ホームラン 漫 才
春風亭正朝 紙入れ
橘家文左衛門 寄合酒

~仲 入~

柳家小菊 粋 曲
春風亭一朝 壺算
林家正楽 紙切り
蜃気楼龍玉 芝浜

◆ひしもち 『道灌』
『主任は “芝浜縛り” 、前座は “道灌縛り” だね』などと下らない事を考えながら聴いていました。
ひしもちさん、案外声量が豊かですね。よく通る声で楷書体の高座。
面白かったです。

◆鬼〆 『芋俵』
柳家のお家芸を愉快に。
枕で意識的にかな?言い間違いをして訂正したりがありましたけれども、如何にも鬼〆さんの高座らしくて可笑しくなりました。

◆翁家社中
小楽師と和助さんの二人で、傘、毬と撥、五階茶碗、ナイフ。

◆甚語楼 『権助芝居』
このところその正統派の芸に磨きが掛かってきた感の甚語楼師。
面白く演ってくれました。
好高座。

◆彦いち 『みんな知っている』
お喋りな母親に悩まされる杉本君。
以前私、題名が判らずに『杉本君のお母さん(仮)』としていましたけれども、正式名は『みんな知っている』ですね。
隣近所から町内へ、また学級内から全校へ、そして新聞記事に、といった具合に “広まる範囲が大袈裟になって手がつけられなくなる” 過程を愉快に描写。
口の軽い人って私の周りにもいらっしゃるけれども、実際こんな感じで喋り散らかしているのでしょうね。

◆ホームラン
コント『カラオケ・チャンピオン』を披露してくれました。
ベテランコンビの芸の引き出しの多彩な事に舌を巻きました。お見事。

◆正朝 『紙入れ』
お内儀さんの造形が何とも巧み。
女性が巧いのですよね、正朝師は。
好演。

◆文左衛門 『寄合酒』
文左衛門師、明晩の主任ですね。
私、別段空腹だった訳でも無かったのですが、最初の干鱈の所為かな?聴きながら急に塩気が欲しくなりました。
考えてみたら、飴を持って歩くって事はありますが、塩気って常備する事が少ないですね。
『あっ、そうだ。話梅を切らしていて中華街に買いに行く心算だったのをすっかり忘れていたわ』などと妙な事を思い出しました^^;

◆小菊
欽来節、蛙ひょこひょこ、都々逸、槍錆、冬の夜に
艶っぼかったなぁ。
堪能しました。

◆一朝 『壺算』
話の見えない “依頼主” が口を挟もうとすると『馬鹿野郎!黙ってろ!』と怒鳴り上げて黙らせるのが、如何にも “一朝師の壺算” って感じ。
『馬鹿野郎、この野郎!』なんて文字に起こすと品がありませんけれども、実際はからっとした口調なので、まるで “会話中の相槌” の様にも感じられます。
正に “落語を満喫” しました。

◆正楽
鋏試し相合い傘、サンタ、招き猫、討ち入り
トナカイに牽かせた橇に乗るサンタクロース、風になびく髭、傑作でした。
下座のお姐さんも “ジングルベル” で、後押し。高座はすっかりクリスマス気分。

◆龍玉 『芝浜』
“ぼやきの龍玉” と言った感じの切り出し^^
『お客様は同じ噺を聴き比べよう、というお心持ちでらっしゃるでしょうが、これ演る方は大層なプレッシャーでして・・・』

雲助師の型で、龍玉師らしく若々しい勝五郎と優しげな女房を活写してくれました。
河岸へ向かう勝五郎の独白『着ているものも単衣だったのが袷になって・・・かれこれ三月半、いや四月休ンじまったからなぁ・・・』を聴いた途端に私、すうっとその噺の時代の冬の明け方へ引き込まれました。
連れて行かれちゃった^^;
あとは『どうにでもして』って感じ。
“龍玉師の江戸” を満喫しました。

からりとした勝五郎、本当に優しい女房。
佳い正月だなぁ。
好高座。


跳ねて木戸には待ち合わせなのか正楽師匠がいらして、大きな声で『ありがとうございます!』
思わず礼を返しつつ外へ出ました。
途端に池を伝った風がぴゅぅっと・・・勝五郎じゃあないけれども、おぉ寒ぅ~!
襟を合わせて家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
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寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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