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2015年下半期回顧 その1 7~9月

2015年(平成27年)下半期回顧 その1 7~9月

私 『ふぅ、やっと下半期突入かぁ』
家人 『今年は事情があったから仕方無いけれども、来年は四半期毎にちゃんと総括しましょうよ。こうして一年間を連続した数日で回顧するのって大変だもの』

私 『そうだね。 さて・・・7月は五拾三次からだったね、7月5日の日曜昼席でお題が祭』
家人 『 “祇園祭” と “佃祭” 。 “祇園祭” は本当の通しで “三人旅” から入って “およく” で下げたのよね』
私 『 “およく” は初めて聴いたよ』
家人 『いくらお座敷遊び、酒の上での冗談でも “俺は隠亡だ” なんて言わないわよ。演じられないのも理解出来るわ』
私 『噺の盛衰と言うのか、時代の流れでお客席の受け止め方も変化するし、改めて高座の今昔を感じた一席だったね』

家人 『お次は研究会ね。 7月の研究会は、小三治師匠が主任で “青菜” 、仲入は小満ん師 “怪談乳房榎~重信殺し” 』
私 『小満ん師は6月の例会で “おきせの危機” を演っていて “怪談乳房榎” を二月続けて口演したんだよ。 前月の “おきせの危機” も好演だったけれども、この晩の “重信殺し” はまた一層凄かったぞぉ。何だか暗闇で目を凝らして現場を一部始終目撃している様な錯覚に陥ったよ』

家人 『7月はあと鈴本の雲助師匠の芝居よ』
私 『ここも Fちゃんと行ったんだ。この日(7/28)は物凄かったんだよ。 素晴らしい出来映えの高座が次から次へと・・・ 正真正銘の名人競演の晩だったんだ』
家人 『主任の雲助師匠は “佃祭” ね?』
私 『そう。でね、小里ん師が “かぼちゃ屋” 、一朝師 “蛙茶番” 、菊丸師が “宗論” 。 仲入の馬石師の “出来心” も好演だったのだけれども、その好演が霞んでしまう程に他の師匠方が揃えて来たんだよ』
家人 『それぞれの師匠方の十八番が並んだ訳よね?』
私 『その通り!』
家人 『寄席ってそういう日があるから余計に面白いわね。火曜日だったのよね?平日なのに・・・』
私 『全くだねぇ。何か流れがあるのだろうなぁ。まぁ平日の薄い時の方が “熱演” 、 “力演” に出くわすことが多い傾向にあるけれどもね。 しかしつくづくホールより寄席だね、寄席が一番だ』
家人 『貴方が秘かに応援しているふう丈さんも開口一番で出演したみたいだし、佳い晩になったわね』
私 『一年に一度遭遇することが出来るか否か、ってぐらいの名演揃い。 色物の先生も アサダ二世先生、 正楽師匠、 ホームラン先生と、私のお好みの先生、師匠揃い・・・ 幸せだったなぁ。 Fちゃんも喜んでいたよ』

家人 『8月の五拾三次のお題は怪談だったわね』
私 『 “四谷怪談 ~お岩誕生~” と “お菊の皿” ね』
家人 『お岩さんてああいう生まれだったんだね?』
私 『そうそう。あの出生にして・・・って感じね。 あと、この噺の枕で雲助師が “東海道四谷怪談” の演題の由来・・・四谷の噺なのに何故 “東海道” なのか・・・ 蘊蓄を授けてくれたのだったね。 “四谷じゃあ甲州街道じゃないのか?” なんて言いながら』
家人 『五拾三次の “東海道” ではなく “東” “街道” なのよね?』
私 『 “東” の前は “吾妻街道” と称していたって雲助師匠が教えてくれたんだったね』
家人 『そもそも “四谷” が “市ヶ谷、四谷” の “四谷” でもない、押上の先の・・・なんて全然知らなかったわ』

私 『8月はあと、にぎわい座の白酒ばなしだ。 “短命” 、 “四段目” 、“青菜” 。 ここからは “四段目” を印象高座に。 蔵へ放り込まれた定吉の視線の動きで前後左右の空間を描写して、客席へ立体感をもたらしてくれたんだ。お見事。秀逸だったよ』

家人 『8月の最後は研究会。主任が喜多八師匠 “らくだ” 、仲入は圓太郎師で “祇園祭” ね』
私 『 “らくだ” 好かったんだよなぁ。凄い迫力だったよ。 圓太郎師お家芸の “祇園祭” ともども印象高座だね。 あと喬太郎師も “宗漢” を大真面目に演ってくれて面白かったなぁ』

私 『9月も五拾三次からだね。 “寝床” 面白かったなぁ』
家人 『二つ目の時以来、って事だったわね。私も凄く印象に残っているわ、この晩の “寝床” は』

私 『あとは関内の小満ん師の会、そして研究会か』
家人 『この晩の小満ん師匠はどうだったの?』
私 『 “岸柳島” 、“三人息子” 、 “井戸の茶碗” だったけれども、“岸柳島” が出色の出来映えだったね。枕の隅田川の橋の蘊蓄も含めて、如何にも小満ん師匠らしい高座だったよ』
家人 『あとは研究会ね。主任市馬師匠 “お神酒徳利” 、仲入は権ちゃんで “猫の災難” 』
私 『二席ともに印象高座だね。権太楼師の “猫の災難” はより洗練されて来た印象で、後味が抜群に好くなっていたし、市馬師の “お神酒徳利” は “通し” をだれることなく演ってくれました』

家人 『まとめましょう』


○雲助師(7/5 五拾三次) “祇園祭(三人旅~祇園祭~およく)”

○小満ん師(7/10 落語研究会) “怪談乳房榎~重信殺し”

○小里ん師(7/28 鈴本7下夜) “かぼちゃ屋”

○一朝師(7/28 鈴本7下夜) “蛙茶番”

○菊丸師(7/28 鈴本7下夜) “宗論”

○雲助師(7/28 鈴本7下夜) “佃祭”

○雲助師(8/7 五拾三次) “四谷怪談 ~お岩誕生~”

○白酒師(8/11 にぎわい座白酒ばなし) “四段目”

○圓太郎師(8/31 落語研究会) “祇園祭”

○喬太郎師(8/31 落語研究会) “宗漢”

○喜多八師(8/31 落語研究会) “らくだ”

○雲助師(9/14 五拾三次) “寝床”

○小満ん師(9/24 柳家小満んの会) “岸柳島”

○権太楼師(9/28 落語研究会) “猫の災難”

○市馬師(9/28 落語研究会) “お神酒徳利”


私 『印象高座は十五席だね』
家人 『この下半期前半(7~9月)は寄席・落語会に9回、ちょうど毎月3回づつよ』
私 『これくらいのペースだと落語に対する飢餓感が出て来て、朝起きると “寄席へ行きたいなぁ” って感じになるんだよなぁ』
家人 『体力的にも好い間隔じゃあないかしら。 週に3回、4回と行っている時は貴方、相当疲れた顔になっているわよ』
私 『そうかい?』
家人 『今度、写真撮ってあげるわよ。寄席から帰ってきた時の疲れた表情を』
私 『止せやい、三方ヶ原の合戦でもあるまいし』
家人 『ハハハ。 だけどまぁ適度に飢餓感を生ずるぐらいが好いのじゃない?』
私 『それは言えるね』




【2015年(平成27年)下半期回顧 その2 10~12月篇は、今夕(12月30日、夕刻)掲載致します。】




Tag:雑記  Trackback:0 comment:2 

Comment

佐平次 URL|
#- 2015.12.30 Wed12:03
ところどころ、ご一緒してますね。
寄席が一番、同感です。
喜洛庵上々 URL|コメントありがとうございます。
#- 2015.12.30 Wed12:48
佐平次さん、コメントありがとう存じます。

入れ替わり立ち代りの出演者達がリレーで空気を作っていく中で、打ち合わせもないのにもかかわらず、どうしてああした得体のしれない力が働き、毎回違った雰囲気になるのでしょう。
時折びっくりする様な濃厚な時間になることがありますよね、寄席は。
そうした予期できない『何か』を、私は自ら意識してはおりませんけれども、深層心理では追い求めているのかも知れません
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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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