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2015年下半期回顧 その2 10~12月

2015年(平成27年)下半期回顧 その2 10~12月

私 『いよいよ最終四半期、10月・11月・12月だ』

家人 『10月は8日の JTアートホールの白酒師独演会からよ』
私 『にぎわい座でよくお見かけするご定連に最前列中央席のチケットを譲っていただいて・・・このJ亭落語会って、入手の難しいプラチナチケットなんだよ。その会の特等席を・・・ありがたかったなぁ』

家人 『この晩は、白酒師 “金明竹” 、 “風呂敷” 、 “首ったけ” 。助演のめぐろさんが新作の “ニワトリ” だったのよね』
私 『お家芸の“首ったけ”が印象的だね。紅梅花魁と若い衆の遣り取りを “如何にも” といった風情で活写してくれていたよ。面白かった。 あとスケのめぐろさんも落ち着いた高座っ振りで好かったねぇ。 看板真打の、それも東京の真ん中での独演会。席亭はあの K氏。最前列の私のお隣では高名な評論家先生が逐一メモを録っていらっしゃる。 そんな、大緊張してもおかしくは無い環境下で平生と変わらぬ高座が勤められるってのは、力がある証左だよ』

家人 『10月の五拾三次はお題が間男』
私 『珍品の “二階の間男” 、そしてお家芸の “風呂敷” 、 “つづら” 。そして驚くなかれ、仲入後に “玄冶店” の豪華四席だったんだよね』
家人 『仲入後に雲助師匠が “後席は玄冶店を” と言った瞬間、どぉ~!っとどよめきが起きて、一呼吸して大拍手だったわね』
私 『まさかねぇ、もう三席演った後に “玄冶店” だなんて私も考えもしなかったよ。 仲入休憩の時に君に訊かれたから “駒長じゃないか?”って応えたの覚えてるかい?』
家人 『貴方が一番びっくりしていたかもね、あの時は』
私 『いやぁ、面目ない。既に三席演っていたので、軽い噺で跳ねるとばかり・・・恥ずかしいね』

家人 『10月18日(日曜日)の鈴本10中昼って? あぁ、これは川柳師匠の芝居かぁ』
私 『古い友人と書斎派の友人、それと私の三人で “ガーコン” を聴きに行ったのさ』
家人 『お元気だった?川柳師匠』
私 『喋り声がやや細くなったかも知れないね。しかし歌声は健在、まだまだお元気だよ』
家人 『日曜だから概ね分かり易い噺だったみたいだけど・・・どう?印象高座はある?』
私 『この日は権太楼師の “代書屋” が群を抜いた出来。 それともう一席、小燕枝師の “権助提灯” 。 勿論主任川柳師の“ガーコン ~ラ・マラゲーニャ” も挙げておかなきゃね』

家人 『10月の研究会は主任一朝師 “大工調べ” 、仲入は雲助師 “文違い” 。他に一之輔師、生志師の出演ね』
私 『雲助師匠の“文違い”は流石の出来だったなぁ。途中携帯電話の着信音が鳴る事故があったけれども、文句なく印象高座ですな』
家人 『一朝師は?』
私 『期待値が高かっただけに、ちょっと・・・。 一之輔師は師匠が一緒の所為か遠慮がちの高座だったしなぁ。 生志師もなんだか時間を持て余していて、論外だったし・・・。 結局普段通りの高座を勤めた雲助師が一番だったよ』

家人 『11月は白酒ばなし、そして雲助師独演会、落語アトランダムと、にぎわい座へ三回続けて行っているわね』
私 『白酒ばなしから “錦の袈裟” 、雲助師独演から “夜鷹そば屋” を印象高座に挙げましょう』

家人 『落語アトランダムは?』
私 『この会は今春真打昇進した小傳次師とさん助師の “横浜での披露目” だったのだけれども、何だってまた “落語アトランダム” なんて名付けたのかなぁ、それが先ず疑問だよ』

家人 『お師匠さんのさん喬師、それに副会長の正蔵師も出演されて、本格的な御披露目よね。好かったのでしょう?』
私 『好かったねぇ。さん喬師は十八番の “棒鱈” 、正蔵師これまた十八番の “西行鼓ヶ滝” 、ともに素晴らしい高座だった。 籤引で出演順を決めたのだけれども、最後に上がったのはさん助師。 もう9時を回っていたんだよ、上がった時点で。 お客席もへとへとな訳だ。 何せ既に前座、二つ目、そして主任根多を三席 (小傳次師 “佐々木政談” ) と落語を五席聴いている上に、出演順の籤引、更にきちんとした真打昇進襲名披露口上もしたのだからね。 そんな環境下で長講 “占い八百屋” を繰り出して客席を大笑いさせたのだから、さん助師の腕には舌を巻いたよ』

家人 『11月の五拾三次はお題が鳶だったわね』
私 『この晩の雲助師は風邪気味とのことで、珍しく調子を欠いた高座だったなぁ』

家人 『11月はあと小満ん師の関内の会、そして落語研究会よ』
私 『この関内の小満ん師の会は素晴らしかったなぁ』
家人 『この晩も Fさんとご一緒したのよね?』
私 『そうそう。小満ん師 “猫の皿” 、 “甲府い” 、 “試し酒” 、凄かったなぁ。三席揃えて来たんだ。神がかった出来だったよ。三席ともに印象高座だね』

家人 『研究会は?』
私 『新口で上がった朝也さんの “代脈” が出色の高座だった。 もうね、上がって来るところから登場人物の “銀杏” になりきっていたよ。面白かったなぁ』

家人 『さぁ、いよいよ今月、12月よ。・・・貴方、鈴本演芸場の “芝浜を聴く会” に四日間行きましたね?』
私 『何だか取り調べみたいだなぁ。まぁ、ホームラン先生も出演されていたけれどもね^^』
家人 『初日、甚語楼師匠の高座の途中に滑り込んだのよ、私は』
私 『そうだった! 白酒師の晩は君も後から駆けつけたのだったね? その “滑り込んで最後列に座った時” に演じられていた甚語楼師の “犬の目” 、そして白鳥師の “千葉棒鱈” と主任白酒師の “芝浜” が好かったと思う』
家人 『白酒師の “芝浜” 、愉しかったわぁ』

私 『翌日の主任は雲助師匠。この日も早くから出掛けて一緒に並んだのだったね』
家人 『甚語楼師、彦いち師、志ん輔師、そして一朝師と雲助師、全部好かった!』
私 『文左衛門師は仲入で “笠碁” を掛けてくれたし、この晩もまた “名人競演の夜” だったね。真打の高座六本全てが印象高座だよ』

家人 『五日目と六日目は?』
私 『鈴本仲日から甚語楼師 “権助芝居” そして龍玉師 “芝浜” を。 六日目もまた爆笑の渦を巻き起こした甚語楼師 “猫と金魚” 、町人の会話が傑作だった一朝師 “岸柳島” 。 そして細かな演出を丹念に積み重ねて丁寧に丁寧に心理描写をしてくれた文左衛門師の “芝浜” 。 素晴らしかったなぁ、この晩もまた』

家人 『五拾三次のお題は、大晦日Ⅱ だったわね』
私 『客演に小満ん師を迎えて、雲助師が “二度目の清書” と “掛取万歳” 。 両席ともお見事でした。 そして主任に上がった小満ん師が、これまた素晴らしい “芝浜” で今年を打ち上げてくれた』

家人 『私、11月のにぎわい座独演会で聴いた “掛取万歳” よりも、この時の方が面白かったのだけれども、何故かしら?』
私 『にぎわい座の時は、次の掛取がやってくるまでの夫婦の会話を若干割愛したから、間が違ったのだろうね。 確かにこの晩の “掛取万歳” の方が完成度は高かったと思う』

家人 『今年のお開きは25日の落語研究会ね』
私 『白酒師 “御慶” 、扇遊師 “彌次郎” も面白かったけれども、ここからは小せん師の素敵に軽い語り口調が活きて実に不思議な味わいだった “ふぐ鍋” と、舌先三寸で天狗をたぶらかして鞍馬山からまんまと逃走。 宝船に落ちて七福神とまたまた宜しく酒杯の遣り取りをするという荒唐無稽且つ極めて調子の良い男を飄々と演じた小満ん師の “羽団扇” を印象高座に挙げて、今年のお開きと致しましょう』

家人 『10月~12月をまとめておきましょうか』


○白酒師(10/8 J亭落語会) “首ったけ”

○めぐろさん(10/8 J亭落語会) “ニワトリ”

○雲助師(10/13 五拾三次) “二階の間男”

○雲助師(10/13 五拾三次) “つづら”

○雲助師(10/13 五拾三次) “お富与三郎 玄冶店”

○権太楼師(10/18 鈴本10中昼) “代書屋”

○小燕枝師(10/18 鈴本10中昼) “権助提灯”

○川柳師(10/18 鈴本10中昼) “ガーコン”~ラ・マラゲーニャ

○雲助師(10/28 落語研究会) “文違い”

○白酒師(11/5 にぎわい座白酒ばなし) “錦の袈裟”

○雲助師(11/8 にぎわい座独演会) “夜鷹そば屋”

○正蔵師(11/12 落語アトランダム) “西行鼓ヶ滝”

○さん喬師(11/12 落語アトランダム) “棒鱈”

○さん助師(11/12 落語アトランダム) “占い八百屋”

○小満ん師(11/18 柳家小満んの会) “猫の皿”

○小満ん師(11/18 柳家小満んの会) “甲府い”

○小満ん師(11/18 柳家小満んの会) “試し酒”

○朝也さん(11/24 落語研究会) “代脈”

○甚語楼師(12/11 鈴本12中夜) “犬の目”

○白鳥師(12/11 鈴本12中夜) “千葉棒鱈”

○白酒師(12/11 鈴本12中夜) “芝浜”

○甚語楼師(12/12 鈴本12中夜) “花色木綿”

○彦いち師(12/12 鈴本12中夜) “遥かなるたぬきうどん”

○志ん輔師(12/12 鈴本12中夜) “豊竹屋”

○文左衛門師(12/12 鈴本12中夜) “笠碁”

○一朝師(12/12 鈴本12中夜) “湯屋番”

○雲助師(12/12 鈴本12中夜) “芝浜”

○雲助師(12/14 五拾三次) “二度目の清書”

○雲助師(12/14 五拾三次) “掛取万歳”

○小満ん師(12/14 五拾三次) “芝浜”

○甚語楼師(12/15 鈴本12中夜) “権助芝居”

○龍玉師(12/15 鈴本12中夜) “芝浜”

○甚語楼師(12/16 鈴本12中夜) “猫と金魚”

○一朝師(12/16 鈴本12中夜) “岸柳島”

○文左衛門師(12/16 鈴本12中夜) “芝浜”

○小せん師(12/25 落語研究会) “ふぐ鍋”

○小満ん師(12/25 落語研究会) “羽団扇”


家人 『この四半期は寄席・落語会へ17回行っているわね。印象高座は三十七席』
私 『ということは・・・下半期は26回の鑑賞。印象高座は五十二席だね。 通算すると・・・2015年(平成27年)は、寄席・落語会へ71回出掛けて、印象高座は一〇八席かな?』
家人 『煩悩の塊だわね』
私 『明日、除夜の鐘で祓っていただこう』
家人 『ハハハハハ^^』




【明日、31日に “2015年回顧 舞台・演劇篇” を掲載致します。】


Tag:雑記  Trackback:0 comment:0 

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Author:喜洛庵上々
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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