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第571回 落語研究会 1/20

 1月20日(水)第571回 落語研究会 国立小劇場

今年最初の例会は主任さん喬師、早くもお花見『百年目』、仲入文左衛門師『化物使い』。
他に正蔵師、萬橘師、わさびさんの出演と触れられています。


◆柳家わさび 『強情灸』
枕のぶっきらぼうな雰囲気を引きずったのか、本編の会話までが所々 “棒読み” になっちゃったですね^^;
好い味わいを持っていらっしゃる噺家さんなので、期待していたのですが・・・
ちと残念。

◆三遊亭萬橘 『孝行糖』
“この落語研究会は、そもそも初代萬橘が「へらへらの萬橘」で人気を博し、そうした本筋から離れた落語界の風潮に危機感を覚えた識者が拵えた会。そこへ子孫の私が出演するのも如何なものか” と客席を笑わせておいて本編へ。
十八番ですからねぇ、文句無し。
巧いねぇ。

◆橘家文左衛門 『化物使い』
お馴染みの “白魚の踊り食い” の枕から入りました。
本編は淡々と、と言うのかあっさり目の演出で『御隠居もそう意地悪な訳でも無いンだよな』と思わせてくれるぐらいの “加減” 。
出てくる化け物にもそう悲壮感はありません。
仲入の出番ならこれで好いかも知れませんね。
面白く聴かせてくれました。

~仲 入~

◆林家正蔵 『蛸坊主』
細かな “とちり” がありましたけれども、正蔵師はこうした “小品” を演ると活き活きとした高座になりますね。
仲裁(というよりも “論破” でしょうか)に入る老僧の造形が誠に巧みでした。
私、落語を聴いたり芝居を観たりしている時に “演者と哲学を共有する登場人物だと台詞も喋り易かろうなぁ” などと詰まらぬ事に想いを寄せる場合がありますが、今夜もそんな事を考えながら聴いていました。
好高座。
正蔵師も “会心の出来” だったのではないかしらん。
出て来たときと同じ様な軽くのめる感じの足取りで下がりました。

◆柳家さん喬 『百年目』
“港口で船を割る” なんて言葉は現代では通用しないのでしょうね。
難しい言い回しは全編に渡り平易な言い方に置換し、解りやすい噺に仕上げました。

今夜取り分けて傑作だったのは向島花見風景。
治兵衛さんも中々お店から抜けられないでいるじりじりした思いがあったのでしょう。
昼呑みの上に大きなのでぐいぐい呑るものですから、酔っ払い方が凄いのですね。
泥酔。
その酔っ払いが、向島の土手で旦那を “捕まえた” 際の『声に聞き覚えがえるぞぉ』には大笑いさせられました。
ここは実に見事な “落語” だったなぁ。

旦那も治兵衛も良く泣く “号泣版” の『百年目』。
さん喬師の丁寧な演出で、一足早い桜を楽しみました。


跳ねて時計を見ると9時半。
さん喬師匠が一時間近い長講でしたが “そう長くも感じなかったなぁ” など独りごちながら家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
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寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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