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五街道雲助独演会 2/15

 2月15日(月)五街道雲助独演会 にぎわい座

にぎわい座雲助師独演会。
今夜は雲助師『らくだ』、『抜け雀』と前触れされています。


◆三遊亭ふう丈 『粗忽の釘』
巧くなったなぁ、という印象。
人物造形に振れがなく、安心してゆったりと楽しんで聴く事が出来ます。
行水の件は抜いて演りましたが、それがなくても会話の遣り取りの面白さで客席を笑わせてくれました。
好演。
“ふう丈さん隠れ応援団” としては、とても嬉しい一席でした。

◆五街道雲助 『抜け雀』
無尽で思わぬ “大金” (実は十五両)を獲た “貧乏自慢” の男が金の遣い道を心易い友人に相談し、もう一人加わってお伊勢詣りへ旅立つ『三人旅 ~発端』をたっぷり15分。

三人衆が伊勢への道中、小田原宿へ入って宿の品定めをしているところを、反対から来た(江戸へ下る)みすぼらしい身なりの浪人がすれ違いまして、ここから『抜け雀』へ。

宿は相模屋、ご主人は喜兵衛さん。
明るい調子の喜兵衛が惚けた味わいで面白かったなぁ。
若絵師が雀を描く場面、そして老絵師が籠を描く場面は客席も息を詰めて見守りました。
絵師が筆を手にした刹那、何かこう祓う様な雰囲気が漂うのは雲助師流石の至芸です。

いつもの様に “雀のお宿” となって繁盛してからは雨戸もすっと開きます。
この描写は聴く度に毎度々々感心しますねぇ。

たっぷり32分。
『三人旅』と併せ47分の長講。
恐れ入りました。
名演と申し上げて差し支えありますまい。

~仲 入~

◆五街道雲助 『らくだ』
仲入休憩で家人とお喋りながら降りた緞帳を眺めていましたら、あら、此処にも鳥が舞い飛んでいますよ。
かもめが一、二・・・こっちも五羽かな?
と数えてみたら六羽飛んでいました^^;

さて後席は『らくだ』
努めて軽い調子で演ってくれた感じ。

らくだの頭の毛を毟る場面など、他の演者の時には私、顔をしかめたくなる様な印象を受けるのが常なのですが、同じ言葉、同じ描写の筈なのにも拘わらず、雲助師だとそう凄惨な描写に思われないのですねぇ。
表情かなぁ?
屑屋の酒乱に戸惑う “兄貴” の様子が素晴らしく写実的というのか、芝居になっている所為でしょうか。
或いは、発する言葉は同じでも、僅かに調子を違える事で異なる印象を持たせる工夫があるのかしらん。

前席がたっぷりでしたので『長屋で下げるかな?』と思いましたが、落合まで通しで。
その火屋への道中が傑作。そして隱亡がまた惚けた明るさで、後半も大笑いさせられました。

全編通して “明るく面白い” 『らくだ』。
堪能したなぁ。
素晴らしい高座でした。


跳ねて家人と『二席揃えて来たねぇ』
『五拾三次ではないけれども、今夜のお題は “酒” になるかな?』
など様々お喋りしながら家路へ。





Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:2 

Comment

佐平次 URL|
#- 2016.02.21 Sun10:45
私は、らくだは火屋のところまで聴かないとものたらないのです。
落合に向かうのは異界に戻る、橋がその結界という思いで聴きます。
喜洛庵上々 URL|お越しいただきありがとうございます^^
#SFo5/nok Edit  2016.02.21 Sun12:38
こんにちは。
成程、そうですねぇ。
結界、そして向こうの世界ですか。そうしてみますと火屋まで行かねばすっきりしない訳ですね。
私、長屋が凄惨な描写なので落合道中の滑稽さで薄めているのかな?とか考えたことがありますが
噺の辻褄として佐平次さんのご感想がすとんと胸に落ちますね。
ありがとうございます^^
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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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