FC2ブログ

鈴本8中夜 鈴本夏まつり 吉例夏夜噺 8/20

 8月20日(月)鈴本演芸場 吉例夏夜噺 さん喬・権太楼特選集

鈴本夏まつり千穐楽。
さん喬師『三井の大黒』、権太楼師『鰻の幇間』。

柳亭左龍 初天神
三増紋之助 曲独楽
春風亭一朝 芝居の喧嘩
桃月庵白酒 つる
柳亭市馬 芋俵
ホームラン 漫 才
隅田川馬石 駒長
柳家喬太郎 任侠版つる

~仲 入~

鏡味仙三郎社中 太神楽
柳家さん喬 三井の大黒
林家正楽 紙切り
柳家権太楼 鰻の幇間

◆左龍 『初天神』
お得意の目の演技で、子供の様子を上手に表現しました。
噺家の季知らずとは言うものの、
残暑の候に『初天神』はちと無理な感じがします。

◆一朝 『芝居の喧嘩』
一朝師らしく、律儀に十八番で〆。
いつものことながら
胸がすっとする素晴らしい啖呵。
良かったなぁ。

◆白酒 『つる』
幾分「流し加減」。つないだ印象。

◆市馬 『芋俵』
柳家のお家芸を掛けてきました。
自然体の強さと言うのか、心地よい芸を堪能。
お見事。

◆馬石 『駒長』
『仲入前で十日間を勤めたのは私だけ』とほっとした様子。
今席、序盤は固かったけれども
中盤以降はいつもの調子を取り戻しました。

こちらも古今亭十八番『駒長』。
お駒の泣く場面で客席が水を打ったように静まり、
観客が高座へ集中したのがわかりました。
好演。

◆喬太郎 『任侠版つる』
喬太郎師ご本人も言うように
来月中席で二席づつ演ずることを思うと
これはもう仕方ないね、という感じ。

◆さん喬 『三井の大黒』
この噺をこうして自然に演ずることが出来る所以は、棟梁政五郎の描写の確かさでしょうね。
鷹揚な甚五郎も良かった。
好演。

◆正楽 紙切り
鋏試し線香花火、甲子園、ミッキーマウス

◆権太楼 『鰻の幇間』
原型は志ん朝師だと思います。
羊羹での穴釣は割愛して陸釣から。

細かい情景描写は置いて
お膳に子供の足跡がついていたり
床の間の軸が『初日の出 よしお』だったり、
権太楼師らしいくすぐり沢山の爆笑譚。

下げて鳴りだした追い出しを制し三本締め。


今席を振り返って
今更ながらさん喬、権太楼両師匠の大きな存在を痛感する次第。

あと感ずることは喬太郎師の仲入出演の功罪。

ひと月後の『秋の喬太郎まつり』を控え、
噺の重なりを避けつつ、二十分の持ち時間を使うのに苦労したのではないかなぁ。
現にお盆なら当然掛けてくる『路地裏の伝説』は封印されましたし、
今夜の『任侠版つる』も客席は大喜びでしたが、仲入の根多ではないでしょう。
初日の『綿医者』も然り。

さん喬師が楽日に『三井の大黒』というのが、なにか暗示的にも思えます。


また立前座が客席の流れを充分把握出来きれておらず、
仲入前は途中入場のお客様によって、演目の合間ごとのざわつきがあり
時間が押し気味なのに、演者にきちんと伝えていない節が伺えました。

これで割を食ったのは馬石師。
仲入の七時上がりをなんとか守ろうと、まさに毎夜奮闘の日々。
観ていて気の毒なほどでした。



まあ、なにはともあれ大看板を並べての特別興行も目出度くお開き。

来年もまた大いに楽しめますように、健康に過ごし何日も来られますように、と願を掛け手締め。








Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

Comment

comment form
(編集・削除用):
管理者にだけ表示を許可
プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR