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らくご街道 雲助五拾三次 -鉄板Ⅲ- 3/9

 3月 9日(水)らくご街道 雲助五拾三次 -鉄板Ⅲ- 日本橋劇場

雲助五拾三次、第三十六回の今夜は “鉄板Ⅲ・お楽しみ四席” 。
雲助師、投票に拠って選ばれた四席を口演と触れられています。

■寄席落噺之鉄板
○豆屋 ○にわかに ○堀の内
“我が家” は『にわかに』を選択致しました。
投票の結果、寄席落噺は『堀の内』が選ばれました。

■酔漢落噺之鉄板
○禁酒番屋 ○替り目 ○ずっこけ
ここは私ども、『禁酒番屋』に一票。
結果は『禁酒番屋』。嬉しい^^

■上方由来噺之鉄板
○商売根問 ○たらちね ○持参金
こちらから私達は『持参金』を選びました。
投票の結果『商売根問』に決定。

■再演廓噺之鉄板
○お見立て ○明烏 ○付き馬
廓噺はこの三席の中から。
私、『付き馬』を聴きたいと思い家人を説得して一票。

この企画に出くわす度に思うのですが “雲助師の鉄板だな、と私や家人が思う噺” と、私達が “当日聴きたいなぁ、と思う噺” は一致しないのですね。

何故ならば “廓噺の鉄板は(この中では)『明烏』かな?” と思ったとしても、 “いや『明烏』は数日前に国立で聴いたばかりだから、『付き馬』に投票しよう” となる訳ですよ。
私ども、同じ理由で酔漢落噺も『ずっこけ』ではなく『禁酒番屋』へ票を投じています。
個人的な事由がもろに投票へ反映されちゃうのですねぇ。

再演廓噺は『付き馬』が選ばれました。ありがたや!^^


◆五街道雲助 『堀の内』
“前座代わりに・・・” と前置きをして粗忽小咄を枕に本編へ。
雲助師の『堀の内』は賽銭箱の場面が面白いのですよねぇ、大笑いしました。

◆五街道雲助 『禁酒番屋』
師匠の十代目馬生師型、とのこと。
『ツーダン、ゲッツー』が入るか入らないかが “十代目型か否か” の目安なのでしょうか?
酒絡みの噺はお家芸ですから、文句無く愉快極まりなし。
“カステラ水” も “油粕” も、巧くいった!と思うその刹那に破礼る、その “小さなどんでん返し” の間が絶妙でした。
面白かったなぁ。

~仲 入~

◆五街道雲助 『商売根問』
『休憩もそこそこに三席目・・・』と、ややぼやき口調の雲助師匠。

この噺、私、雲助師のしか記憶にありません。
雀、鶯、河童。
私、『最初の入りは関西弁の筈だよ』と家人に耳打ちして第一声を待ちました。
果たして八つぁんの『こんにちは』は関西訛り^^
『・・・そのうち気の短い江戸者の雀が・・・』辺りの描写も、上方由来の証左なのかしらん?

それと、これは私の個人的な思い込みなのかも知れませんけれども、関西の川というのは広い河原を伴う印象で、江戸の川はどちらかというと “河川” と言うよりも “堀割” の様な急峻な法面を持つ水路の印象なのです。
『江戸の川では尻は出しにくいだろうなぁ』と、私この噺を聴く度に思います。

こちらも傑作。大笑いさせてくれました。
流石 “鉄板” と言ったところ。

◆五街道雲助 『付き馬』
お開きの四席目が喋りつくめの『付き馬』とは、演者にとって災難とは思いますが、雲助師匠疲れも見せず高い調子で演ってくれました。
それにしても巧く騙すなぁ。
そしてその “騙し” が下卑た騙しに落ちない、ある程度の品の良さを残すのが雲助師の素晴らしいところです。

早桶屋の小父さんの下げ近くの台詞、『こんな物を拵えちまって・・・他に回しようが無いじゃないか』のところで、十代目は『相撲が逝くよりしょうがねぇ』と挟み、私など大いに笑ったものですが、雲助師は “品良く” その台詞は割愛しました^^;
珠玉の一席、堪能しました。


投票結果発表の際、雲助師が『これを演れば必ずうける、と言ったものは無いンでございます。ですから “鉄板” と言うのではなく “定番” と言うべきかも知れません』
『どんなに重いお客席でも、出れば必ず笑わせていた五代目小さん師匠ですら、お弟子さんが “今日の客は重い、駄目な客で・・・” とこぼすのを “お前の腕が至らないのだ、見てろ!” と言って上がり、矢張りうけなくて “駄目だな、今日の客は” と言うのを見たことがあります。あの小さん師匠ですら、ですから・・・ “必ずうける” なんてものは無いンです』

この雲助師の言葉を受けて、跳ねて道々家人に
『大昔さぁ、浅草の平日昼席の薄い客席に座っていた時にね(薄いのに終始ざわざわした感じでした)、小さん師匠が主任で出て来てぼそぼそ小声で始めたら、客席が一瞬静かになったンだわ。 と次の刹那、どか~んて感じで大笑いが渦巻いたンだよ。 “高砂や” だったンだけどさぁ』
など話しながら帰宅。

大満足の雲助五拾三次。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:2 

Comment

佐平次 URL|
#- 2016.03.14 Mon11:19
そのどか~んとくる一瞬に居合わせた幸せ、これぞライブですね。
喜洛庵上々 URL|こんにちは。
#- 2016.03.14 Mon11:34
佐平次さん、お立ち寄りいただきありがとう存じます。
矢張り『落語は生に限る』のでしょうね。
噺や芝居のみならず、日常の生活に於いても
『その場の空気を周囲と共有する』事が
『自分は生きている』という証の様に感じている自分に気づきます^^。

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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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