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睦会 9/5

 9月 5日(水)睦会~扇遊・鯉昇・喜多八三人会 にぎわい座

今夜の睦会は、ここのところ乗りに乗っている印象の柳家喜多八師が主任で二席と発表されています。

◆瀧川鯉ちゃ 『のめる』

◆柳家喜多八 『長短』
喜多八師の一席目は柳家のお家芸『長短』。
これが素晴らしい出来。
同じ人が演じているのかな?というぐらいに、長短二人の人物を際立たせてくれました。
言葉の調子だけではなく、表情の違いも秀逸。

この噺では毎度『気の長い方が与太郎になりませんように』と思いますが
手練れの喜多八師にそんな心配は勿論無用。
好演。

◆入船亭扇遊 『寝床』
繁蔵が長屋連中の言い訳を一生懸命に言い立てる。
実は私、この場面の黒門町の豆腐屋の言い訳が大のお気に入り。
八代目の型は『生揚げは水を切ってそのまま揚げればよろしいのですが・・・』と始まり、がんもどきの作り方を細かに言い立てる訳ですけれども、扇遊師も一言一句違わずそれを踏襲されました。

『紫蘇の実もあるときは宜しいのでございますが、ない季節には漬け物屋で塩漬けを買いましてそのままですと塩辛くなりますので水で塩出しいたします・・・塩出しをし過ぎますと水っぽく・・・』
嬉しくなっちゃいました。

この豆腐屋の言い訳から旦那の表情が曇り、怒気を孕んだ表情へ変化していきますが
扇遊師、そのあたりも上手だったなぁ。

旦那のご機嫌が好くなっていく場面以降は、
もう少し刈った方がいいかなぁ?と感ずる部分もありましたけれども
これは持ち時間との兼ね合いで伸ばしたのかな?

扇遊師らしいお洒落な高座でした。

~仲 入~

◆瀧川鯉昇 『鰻屋』
弟子の鯉ちゃさん(素晴らしい高座でした、香盤を確認しましたら筆頭前座なんですね、納得。)と微妙につくことを配慮したのか、
ただ酒が呑めるから行こうじゃないかと誘うのではなく
先にただ酒をいただいちゃったので、お礼がてら食べに行こうと誘う設定。

鰻選びの場面から下げまで仕種表情ともにお見事。

◆柳家喜多八 『抜け雀』
旅道中の枕で入り甚五郎の名前も出ましたので、私はてっきり『ねずみ』か『三井の大黒』か?と思い巡らせていましたところ、雲助の悪事の話から『相州小田原宿の・・・』と『抜け雀』へ。

基本は志ん朝師型と思います、随所に懐かしい言い回しが散見されました。

喜多八師は、どちらかというと宿屋夫婦の描写に重きを置き、若い絵師は比較的軽く、そして老絵師の場面はかなり細部まで描写されていました。
これが奏功。

勘当が容れて仕官叶った若い絵師が再び小田原宿へ現れた場面での宿屋夫婦の様子、
特に女将の慌て取り繕い振りが強調され、楽しい大団円となります。

面白かったなぁ。


年三回、一月五月九月のにぎわい座睦会。
三人会で年三回、入れ替えをしないと主任順が季節固定してしまうので、
来年からは順番を入れ替えることも考えているとのこと。

早くも新年の会が楽しみになって来ました。

家人と二人『気軽な雰囲気が魅力ですね』などと言い合いながら家路へ。







Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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