FC2ブログ

柳家さん喬独演会 9/8

 9月 8日(土)柳家さん喬独演会 にぎわい座

昼席興行のさん喬師独演会。
今日は『髪結新三(通し)』『品川心中(通し)』と根多出しされています。

『そう言えば、今日のにぎわい座は夜席の予定が無いなぁ』
『さん喬師で“昼夜興行”かな?』などと与太を飛ばし
家人にたしなめられながらやって参りました。

◆柳家さん坊 『小町』

◆柳家喬の字 『水屋の富』

◆柳家さん喬 『品川心中』
原型は矢来町でしょう。お馴染みの言い回しが随所にありました。

貸本屋金蔵が暇乞いに親分の家を訪れますが、
この時親分は留守で女将が相手を務めます。
親分の小言ではなく、女将の忠告というのが新鮮ですね。

心中し損ないで再び親分の元へ戻った金蔵が表の戸を叩いて、手入れ騒動となります。
本来この場面は大笑いの盛り上がりどころなのですが、
なんでだろう今日は私も笑えなかったし、客席全体も笑い声が少なかったですねぇ。

真っ暗な中、火打石と火打金を打って火を起こそうとする場面、懸命に打っているのが鰹節ってのが面白かったですが。

さん喬師のゆったりした語り口のせいか、手入れかと慌てふためく感じは無かったなぁ。
笑いが少なかったのは、そんな語り口調も手伝っているのかもしれません。

後半は怪談仕立ての狂言噺。
こちらの方の出来がむしろ好かった様な気がします。さん喬師の落ち着いた口調に合っているのでしょう。
私は映画幕末太陽傳での小沢昭一の金蔵(映画では金造)を思い出しながら、楽しんで聴いていました。

五十分強の長講。

~仲 入~

◆柳家小春 俗 曲

◆柳家さん喬 『髪結新三』
「通し」との触れ込みながら、深川閻魔堂の弥太五郎源七と新三の修羅場までは至らず、家主長兵衛が半金の十五両を懐にした場面あたりまで。

永代橋での新三と忠七の絡みで、膝の小春姐さんが糸を入れました。
あと、弥太五郎源七と善八との場面だったか、深川冨吉町新三内の源七との場面だったかな、
矢張り小春姐さんの新内が聞こえてきましたが、
所謂町内の生活雑音的な雰囲気を良く表した好演出と思いました。

お熊が駕籠に乗せられて白子屋へ戻った後は、地噺で後日譚たる浄瑠璃『恋娘昔八丈』や芝居の『梅雨小袖昔八丈』の顛末に軽く触れてお開き。

『髪結新三』と言うと所謂三悪人、新三、弥太五郎源七、家主長兵衛のそれぞれの悪党振りを楽しむのが私の常とするところですが、
今日のさん喬師版は、車力善八の献身的働きぶりが印象的でした。
悪党譚ではない、新しい切り口の『髪結新三』と言えるのではないでしょうか。


心配を余所に(?)五時前に跳ねて、まだ明るいうちに家路へ。






Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

Comment

comment form
(編集・削除用):
管理者にだけ表示を許可
プロフィール

喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

最新記事
最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR