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国立劇場十二月歌舞伎公演 仮名手本忠臣蔵 12/4

12月 4日(日)十二月歌舞伎公演 仮名手本忠臣蔵 国立大劇場

国立劇場開場50周年記念、仮名手本忠臣蔵通し公演。
三ヶ月連続公演大詰の12月は、八段目 “道行旅路の嫁入” から大団円 “花水橋引揚げ” まで。
『今回の忠臣蔵に限り、二階と一階で二度観ようじゃないか』との試みで、今日はその『二階席鑑賞日』。
花道直上、二階最前列に家人と陣取りました。


仮名手本忠臣蔵 【第三部】 四幕八場 竹田出雲・三好松洛・並木千柳=作
国立劇場美術係=美 術

八段目   道行旅路の嫁入

九段目   山科閑居の場

十段目   天川屋義平内の場

十一段目 高家表門討入りの場
 同     広間の場
 同     奥庭泉水の場
 同     柴部屋本懐焼香の場
       花水橋引揚げの場

【八段目】
本蔵妻戸無瀬 中村魁春  娘小浪 中村児太郎

【九段目】
加古川本蔵 松本幸四郎  妻戸無瀬 中村魁春
娘小浪 中村児太郎  一力女房お品 中村歌女之丞  
由良之助妻お石 市川笑也  大星力弥 中村錦之助
大星由良之助 中村梅玉

【十段目】
天川屋義平 中村歌六  女房お園 市川高麗蔵
大鷲文吾 中村松江  竹森喜多八 坂東亀寿
千崎弥五郎 中村種之助  矢間重太郎 中村隼人
丁稚伊吾 澤村宗之助  医者太田了竹 松本錦吾
大星由良之助 中村梅玉

【十一段目】
大星由良之助 中村梅玉
大星力弥 中村米吉  寺岡平右衛門 中村錦之助
大鷲文吾 中村松江  竹森喜多八 坂東亀寿
千崎弥五郎 中村種之助  矢間重太郎 中村隼人
赤垣源蔵 市川男寅  茶道春斎 中村玉太郎
矢間喜兵衛 中村寿治郎  織部弥次兵衛 嵐橘三郎
織部安兵衛 澤村宗之助  高師泰 市川男女蔵
和久半太夫 片岡亀蔵  原郷右衛門 市川團蔵
小林平八郎 尾上松緑  桃井若狭之助 市川左團次


八段目 “道行旅路の嫁入” で印象に残ったのは大名行列の通る遠景を見る戸無瀬が嘆く場面。
私も舞台の二人と一緒に東海道を西へ旅。
巧く出来ていますねぇ、書割^^。歴史を感じました。

九段目では幸四郎旦那の本蔵が圧倒的。深編笠をとった刹那に鳥肌が立ちました。
重傷を負った後の長台詞など『さぞ演り甲斐を感ずるのだろうなあ』と忖度。
また本蔵から師直邸絵図面を渡された大星父子の “怪我人そっちのけで作戦会議” の場面も如何にも二人の心情が顕れた芝居らしく面白うございました。
しかし冒頭の “雪転し” (ゆきこかし)がちゃぁんと意味ある場面だったとは・・・。
演るのは三十年振りとの事ですけれども、『物語上、必須の場面だろう』との印象。

十段目では『天川屋義平は男でござる』の名科白、そして『合詞は “天” と “川” と致し・・・』の由良之助の言が何とも心に沁みました。

十一段目、文句なしの大活劇。
ここだけは “映画状態” の写実的表現が続きます。
演技のみならずカット割りが映画のそれで物凄い迫力。目まぐるしい場面展開。
“広間の場” が挿入されて臨場感が増しましたね。
松緑丈、先月の定九郎は抑えた演技でしたが今月は大暴れ。
刀を捨てて雪合戦の図も愉快。

“財布の焼香” もまた印象的。
この『通し公演』では萬屋親子の役付きが良かったですね。
錦之助丈の平右衛門、好かったなぁ。隼人丈も良いとこ独り占め^^。

そして大団円 “花水橋引揚げの場” 。
ここも映画でお馴染み。
それにしても実際に義士達の姿が橋の向こうに見えてくるとわくわくしますね。
ここでは『佳かったぁ!』と叫ぶ市井の見物人になっております、私。

名乗りを上げる場面で私、先代幸四郎主演の『花の巻・雪の巻』(1954年、松竹)のラストシーンを想い起しました。
尤もあちらの名乗りは泉岳寺の墓前でしたが・・・。
ここも『佳かったぁ!』と一人一人の名を懸命に聴き取り、心に刻む。
もう完全に当事者の心持ち^^
講釈の赤垣源蔵の兄みたいなもので『市助、その呼子を吹けぃ!』てな感じでした。


三回に渡る通し公演を観て思うのは至極当然乍ら『通して演ってくれると話が繋がる』ということ。
『名場面のみを摘んで観ている』のとは大違いですね。
私ども、もう一度、今度は一階二列目で観る機会を設けておりますが、何とも楽しみ、またそれが最後と思うと寂しい気持ちです。

跳ねて駐車場は『出と入』で大混乱。
出の車が捌けないうちに、文楽の夕方からのお客様の車が入り込んで来て危ない危ない。
何とか脱出に成功して家路へ。






Tag:舞台・演劇  Trackback:0 comment:2 

Comment

佐平次 URL|
#- 2016.12.06 Tue10:08
早いなあ、私は22日、楽しみです。
喜洛庵上々 URL|^^;
#SFo5/nok Edit  2016.12.06 Tue18:53
佐平次さん22日ですか。待ち遠しいですね。
本文に書き洩らしましたけれども、大団円で・・・十月に師直を演った左團次丈が若狭之助、判官の梅玉丈が由良之助で『対面』するのが何とも良い場面でして・・・。観ているこちらが ”にんまり” の粋な顔付けと感じました。
お楽しみを!



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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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