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年末年始 志ん輔三昧~年末の会 12/13

12月13日(火)古今亭志ん輔独演会 年末年始 志ん輔三昧~年末の会 にぎわい座

以前は『出来るだけ欠かさぬ様に心掛けていた』古今亭志ん輔師の独演会ですが、何だか久し振りの感じ。
続けて聴きに行っていた国立演芸場の『累が淵』の最終回を、てっきり前売案内が来るものと独り合点して席を確保しそびれたのが切欠だったかなぁ?

にぎわい座の “志ん輔三昧” を忌避する様になったのは明確な理由を記憶していて・・・
“次回分を仲入に先行販売する” のを初手こそ面白がって行列していたものの、考えてみるとどうにも野暮な売り方の上、休憩時間を慌ただしく追い立てられて消費するので、気に染まなくなって足が遠のいたのですな。

調べてみましたら、昨年6月国立演芸場の志ん輔独演会 マイ・ド・セレクション以来、一年半ぶりですね、志ん輔師独演会の鑑賞は。
この “年末の会” そして来春1月15日(日)の “年始の会” は、にぎわい座 web で偶々好みの座席が空いていたので『久し振りに古今亭を』と予約、購入。
今夜は志ん輔師『富久』、『紙屑屋』と前触れされております。


◆橘家かな文 『やかん』
よく聴く下げではなく『その被った薬缶を脱ぎましたら・・・』と “後日談” の様な下げ。
その際にふと客席を見渡す一瞬の間を置きました。
悪戯っぽくて好かったですね。

◆林家なな子 『松山鏡』
二つ目昇進後、初めてかな?
来週は35歳の誕生日、とのこと。もっと若いのかと思っていました。
上手だなぁ。好演。

◆古今亭志ん輔 『紙屑屋』
もう一席が『富久』ですから前席は十八番を、といったところ。
楽な調子で流している感じでした。聴き心地好し。

~仲 入~

◆古今亭志ん輔 『富久』
前席でどこか抜けちゃったらしく、先ずはその “解説” から。
そこから繋げて『何商売でも難しいもので・・・』と本編へ入りかけたのですが、 “酒癖” を仕込んでおかなけりゃ、と思い出したのかな?
『三木のり平先生に某噺家友人が喧嘩を売った』挿話を挟んで本編へ。

志ん輔師、力点を久蔵の描写に置いているのですね。
非常に豊かな表情で久蔵の心理を描いてくれました。
大団円近く、鳶頭との会話中に客席で笑いが起きる程の滑稽な表情、反応の久蔵は私、初めてかも。

それはそれとして、今夜は私、久保町の旦那の描写がやや物足りなく思いました。
火事騒ぎの中、旦那が陣頭指揮を執っているものですから、駆け付けた久蔵と同じ様に息を切らしている感じなのです。
ここは『幇間と座敷遊びする程の商家の主人』なのですから、もっと鷹揚に構えていて欲しかったし、久蔵への『出入りしな』の言葉も二拍ぐらい置いて、声も表情も “厳から柔へ” と変化を付けていただきたかったなぁ。

まぁ力点の置き方や噺の解釈はそれぞれですからね。
志ん輔師ならではの表情の楽しさは堪能しました。枕を含め長講五十分。


跳ねて『おっ、降り出しているね』と家路へ急ぎ足。
 

Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:2 

Comment

佐平次 URL|
#- 2016.12.14 Wed09:39
志ん輔、少し迷っているような感じはなかったですか。
部分に力が入りすぎたり(あの顔も頻発しすぎ)とか。
喜洛庵上々 URL|
#SFo5/nok Edit  2016.12.14 Wed10:30
>部分に力が入りすぎたり(あの顔も頻発しすぎ)とか。

頻発しておりました^^
若い時の高座へ戻そうとしている様にも見受けられました。
久蔵が酔っていく様など、それはそれはお見事な描写力でした。
本文で触れましたが『市井の庶民描写は傑出している感じ』なのですけれども
旦那の造形はいま一つ二つの印象です。
迷いと言うのか、一度噺を壊して組立て直している最中なのかも知れません。

私としましては昨夜のは『富久もどき』だと感じましたので
茶利場ではない『鳶頭との遣り取り』で笑いが起こった事を敢えて書きました。

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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