熱海の夜 第一夜 冬~入船亭扇遊独演会 2/20

 2月20日(月)熱海の夜 第一夜 冬~入船亭扇遊独演会 内幸町ホール

居残り会の先達さん S さんのお誘いで久し振りの内幸町ホール。
今夜が初回の扇遊師独演会 “熱海の夜” 。
会場近くで軽い食事を摂り、『自由席らしいし並んでおきますか』と階段を降りて行きますと、折よく S さんと邂逅。
様々お話しをしながら開場を待ちました。


◆柳亭こみち 『熊の皮』
『唄でなら覚えられるだろ?』 と “森のくまさん” の曲に口上を当てる女房が愉快。
『何だか余計にわかンないよ』に大笑い。

◆入船亭扇遊 『棒鱈』
黒紋付で登場。
新しい会の最初ですので威儀を正したのでしょう。
そして会の名称が “熱海の夜” となった経緯などにも言及しながら『まぁ呑んでいたンですが・・・』と “酒” へ振って本編へ。
最初に登場する江戸っ子二人連れの片割、 “酔払い” の造形が秀逸。
突拍子もない声で階下の女将を呼んだり、絡み気味の癖の悪い酔い方ながら “どこか憎めない奴” という余地を残しているのが巧いですねぇ。
これ、連れのいなしが実に効いているのですね。
『棒鱈』でこんなに笑ったのは初めてじゃないかしら。
熱演。
十八番の一席、面白かったなぁ。

◆入船亭扇遊 『火事息子』
下がらずに続けて、半鐘の打ち方とその意味、火消、臥煙などを仕込みながら『火事息子』。
徳之助が夢の中で母親と再会する場面から噺を始めましたが、湿っぽいのはこの冒頭部くらいでしたか。
ほぼ全篇世話物風味の軽さを保ち、からりと仕上げてくれました。
こちらも素晴らしい高座。

~仲 入~

◆入船亭扇遊 『付き馬』
仲入前の二席ともに主任根多の上に “力演” でしたので、三席目は軽い噺かと思っておりましたが・・・
“冷やかし胼胝” など蘊蓄で温めながら本編へ。
初手の妓夫太郎の引きが物凄い調子の良さ、勢い。
翌朝この倍の調子の良さで客が煙に巻く。
丁々発止の面白さ。

『ほら、見てごらん。人形焼に似ているだろ?』
瓜生岩子の銅像を登場させる演出は初めて聴きました。
熱演だったなぁ。
まさに全力投球と言った感じ。
最後、声がかすれる場面もありました。それだけ力の入った一席。
至芸を堪能しました。


次回 “熱海の夜 第二夜” は8月22日(火)とのこと。
考えてみますと今晩は “第一夜” ではなく “初夜” と洒落て欲しかったなぁ^^
木戸で S さんにご挨拶した後、外へ出ましたら入場時には降っていた雨も上がって『こりゃ縁起がいいや』など独りごちつつ家路へ。
珠玉の主任根多三席。素晴らしい会だったなぁ。


Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:2 

Comment

佐平次 URL|
#- 2017.02.21 Tue22:38
唯一残念だったのは一献傾けながらああでもないこうでもないと語りあえなかったことかな^^。
棒鱈の相棒の「いなし」の重みとか。
喜洛庵上々 URL|^^;
#- 2017.02.21 Tue22:47
面目ございません。
次の機会は必ず!
comment form
(編集・削除用):
管理者にだけ表示を許可
プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR