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鈴本9中夜 秋の喬太郎まつり 9/14

 9月14日(金)鈴本演芸場 秋の喬太郎(きょん)まつり

鈴本演芸場、秋の新企画。
喬太郎ダブル大盛り、~喬太郎VS.喬太郎~、との副題の通り
十日間を仲入と主任二席づつ根多出しで勤めようという野心的企画の芝居です。
今夜はその四日目、喬太郎師『紙入れ』『明日に架ける橋』と前触れされています。

柳家喬之助 置泥
翁家和楽社中 太神楽
三遊亭歌武蔵 黄金の大黒
柳家喜多八 筍
アサダ二世 奇 術
柳家喬太郎 紙入れ

~仲 入~

ホームラン 漫 才
桃月庵白酒 粗忽長屋
柳家小菊 粋 曲
柳家喬太郎 明日に架ける橋

◆喬之助 『置泥』
下げは『季節の変わり目にまた来てくれ』なのですが、噺の中に季節感は無かったので『置泥』としました。
深夜の会話ですからもっと声をひそめた方が良いかもしれません。

◆歌武蔵 『黄金の大黒』
巧みな人物描写で客席を一気に温めました。
好演。

◆喜多八 『筍』
市馬師代演。十八番を掛けてきました。
立ち食い蕎麦の枕から『筍』というお馴染みの流れなのですが、
何度聴いても面白いんですよねぇ。
いやぁ、恐れいりました。

◆喬太郎 『紙入れ』
現代風気質の女将。
新吉で遊んでいる、なぶって楽しんでいるという感じ。
つまり、浮気されている旦那のぼんやりを嘲笑するのではなく、
新吉が与太郎役なんです。
この切り口だと、一般的な『紙入れ』ほどには後味は悪くないですね。

◆白酒 『粗忽長屋』
扇辰師代演。
客席が「喬太郎信者ばかりではない」と察知したのでしょう。
『仲入と主任の二席を口演するだけで、別に特別興行でもなんでもない、
普通の寄席ですよ』と言い放ちながら
十八番の『粗忽長屋』を伸び伸びと存分に演じ、うけまくりました。
面白かったなぁ~、爆笑の連続でした。

◆小菊 粋曲
三の糸が切れる思いがけない出来事があったものの、楽しい漫談で笑いをとりながら素早く張り替えました。
さすが小菊姐さん、といったところ。

◆喬太郎 『明日に架ける橋』
還暦を迎えた本所界隈の定年退職者達が織りなす物語。
客席が高座に集中していました。
しんみりした場面など、寂として物音一つせずという感じ。
ほのぼのとした良い噺ですね。


私は今夜が「初日」ですが、喜多八師の高座あたりから『これは矢張り寄席だな』と感じました。
席に着く前はもっと独演会寄りかと想像していたのですが、白酒師の言葉の通り『普通』でしたね。

しかしながらこれは、満員の客席に応えた出演者全員が
それぞれの十八番を惜しみなく披露したからこその『普通』でしょう。

いい仕事を見せて貰ったなぁ、充実していたなぁ、と独りごちながら家路へ。








  

Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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