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鈴本9下夜 志ん陽・文菊 真打昇進襲名披露 9/28

 9月28日(金)鈴本演芸場 古今亭志ん陽・古今亭文菊 真打昇進襲名披露興行

真打昇進襲名披露八日目。
今夜は志ん陽師が主任。

古今亭駒次 生徒の作文
古今亭菊丸 親子酒
翁家和楽社中 太神楽
古今亭志ん橋 だくだく
古今亭志ん弥 強情灸
鈴々舎馬風 漫談
昭和のいる・こいる 漫 才
柳亭市馬 目黒のさんま
林家正蔵 西行鼓ヶ滝

~仲 入~

-真打昇進襲名披露口上-
馬風、志ん弥、志ん橋、市馬、志ん陽、文菊
柳家小菊 粋 曲
古今亭文菊 猿後家
林家正楽 紙切り
古今亭志ん陽 井戸の茶碗

◆駒次 『生徒の作文』
今席で敢えて新作を掛けてくる勇気にまずは感心しました。
やや無理矢理感が残るけれども、駅名で綴る作文がなかなか愉快。
現代版「痴楽綴り方教室」ですね。

◆志ん橋 『だくだく』
きちんと丁寧な描写。
面白かったなぁ。

◆志ん弥 『強情灸』
横浜の「峯の灸」を据えてきた男が、
その様子の説明をする毎に、
いちいち見得を切る様が堪らなく愉しかったですねぇ。好演。

◆正蔵 『西行鼓ヶ滝』
十八番と言って差し支えありますまい。
表情豊かに登場人物を演じ分け、
客席を摂津鼓ヶ滝へ連れて行ってくれました。

◆口上 上手より馬風、志ん橋、志ん陽、文菊、志ん弥、市馬。
市馬師は司会役のみならず、相撲甚句で新真打を祝います。
志ん弥師の口上は、
圓菊師と文菊師の様々な逸話を中心に心温まるものでした。

◆文菊 『猿後家』
手の内ですね。
素晴らしい出来。
猿に似ている後家さんの表情が面白かったなぁ。
世辞で機嫌が良くなっていく様、「猿」の一言で途端に曇る表情、またそれに伴い上下する声、お見事。

◆正楽 紙切り
鋏試し相合傘(志ん陽師)、月見、志ん五師匠、ワイン、横綱
志ん五師に小言を言われ、頭を下げ畏まる志ん陽師。
志ん五師をよく写してくれました。懐かしさで胸いっぱいになりました。

◆志ん陽 『井戸の茶碗』
『今日九月二十八日は、私の二度目の師匠志ん五の命日。今夜は志ん五が大好きだと言っていたこの噺を。』
『麻布茗荷谷に住む紙屑屋の清兵衛さん・・・』と
古今亭のお家芸『井戸の茶碗』へ。

屑屋の清兵衛さんの表情がいいですね。
まるで志ん陽師に正直清兵衛が乗り移った様です。

高木作佐衛門の若々しさ、また武張った気負い、
千代田卜斎の、浪人暮らしながら武士の誇りは捨ててはおらぬという意気地、
師の丁寧な描写の積み重ねは
登場の各人物像を鮮やかに際立たせ、噺の蓋然性を高めていきます。

矢来町型(と言いますより、そもそも「志ん生師型」ですね)を踏襲し、ほとんどそのまま掛けてくれましたので当然なのですが
ところどころに志ん朝師が出てくるのがまた懐かしく、嬉しいですね。
好演でした。



今夜はいかにも寄席らしい見事な繋ぎだった様に思います。
菊丸師が十八番をかなりの短縮版で演じ
志ん橋師、志ん弥師がたっぷり。
馬風師、市馬師があっさり目で
仲入の正蔵師に後を託す、といった具合。
また今夜は色物さん含め出演の全員が好演の上、主役の二人もこの上ない出来。
志ん陽師、文菊師ともに、
抜擢昇進の面目躍如というところ。

今夜もまたいい芝居だったなぁ。
大満足。

良かった、良かったと独りごちながら家路へ。





Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
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寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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