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さん喬・権太楼二人会 12/29

12月29日(土)さん喬・権太楼二人会 新宿末広亭

暮れの恒例、末広亭余一会・夜の部。
直前に『チケットを更に一枚入手出来ました』と I さん、F さんからのお便り。
『私、昨年聴かせていただいたし、他のお仲間のご都合がつかぬ様ならば伺います』と遠慮勝ちに手を上げましたところ、幸運が舞い込みました。いやぁ嬉しいなぁ。楽しみ!


◆柳家寿伴 『一目上がり』

◆柳家ほたる 『強情灸』

◆柳家喬の字 『家見舞』

◆柳家権太楼 『蛙茶番』
前方の二つ目さん二人の出来がいま一つでしたので、嘆き怒っていました。
芸協の方が活きの良い二つ目が居る、と宮治さんや小痴楽さん、松之丞さんなどの名を出して “公開小言” 。

そんな苦言で時間が相当押したのでしょう。やや駆け足気味なれども、抱腹絶倒の高座。
噺に入った師匠も一転、愉しそうに演っていました。

◆柳家さん喬 『寝床』
出の前に上手桟敷のお客様が体調不良で救急隊員に運ばれた為、かなり長い時間出囃子を演奏していました。
顔色からすると貧血かしらね。

根多出しの一席。
浄瑠璃の実際を知らない人への仕込みでしょうか、旦那が当日の直前稽古として義太夫を実際に語る場面がありました。
またそれ以外の会話の合間にも『うぅっううっ』と咽喉試しを繰り返す熱心さ。
こりゃあ周囲は堪らないよなぁ、という雰囲気。
店子の中に煎餅屋のいる型は初聴。
“どこも悪くない繁蔵” が芝居掛で『繁蔵、討死!』と演る場面は大笑いしました。
番頭のとりなしで軟化していく旦那が、素直で実に好い表情でしたねぇ。
笑いが多く説明臭さを排した好演。素晴らしい出来でした。

~仲 入~

◆柳家さん喬 『短命』
かなり端折って寄席の尺の高座。
それでもおもしろさは充分。
小さん師がよく演っていたくすぐりの『爪の間から毒が入って』あたりを聴きたかったのですが、残念。

◆林家あずみ 俗 曲
唄が和楽の発声ではなく洋楽風味なのが面白いですね。
彩りとすれば適役。

◆柳家権太楼 『芝浜』
『飯台は?』、『包丁は?』という定番の夫婦の遣り取りは割愛。
河岸の風景描写も最小限。
三年経って使用人は置いていない様子で、まだ店売りではなく棒手振りのままなのかな?という感じ。
畳の表替えをし、障子を張り替えて春を迎える余裕はある、小さな幸せを大切にする有様は現実的でした。
またその際の、熊の科白『魚(を商うこと)が好き』は良かった。
先だっての研究会に於ける『文七元結』より感情を抑えた描写で、私としては許容範囲内の “泣き” でした。

お開きは楽屋の皆さん全員集合で三本〆。
お目出度く跳ねました。


前座さんはともかく、来年九月に真打昇進のほたる、喬の字ご両人は出演の必要がなかったのではないでしょうか。
二人とも尺を詰めた噺で、その力を発揮出来ていない様子でした。『お気の毒』という印象。


愉快極まりない居残り会で時間を忘れて歓談。
何だか久し振りに声を出してお喋りをしました^^
お誘い下さった皆様、どうもありがとうございました。



Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:2 

Comment

佐平次 URL|
#- 2019.01.03 Thu10:32
ずいぶん昔にさかのぼって拝読した感じがします。
ひまなくせに年末年始は時間の密度が違うのかもしれない。
はじめはじめ飲み、やりましょう。
喜洛庵上々 URL|
#- 2019.01.03 Thu13:39
佐平次さん
松の内に伺おうかしら?^^。

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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