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国立6中夜 6/14

 6月14日(金)国立演芸場 夜席


国立演芸場 6月中席四日目。今席唯一の夜席。
主任の寿輔師がお目当て。他の顔付けが全く判らない段階で予約しました。


◆三遊亭あんぱん 『浮世根問』
帰宅して調べましたら笑遊師のところの前座さんなのですな。
燕路師匠を若くした様な面立ちで声も似ています。
“あんぱんという名前に身体がついてきて丸くなりました”

◆三遊亭遊里 『堀の内』
今夜は代演が何本かありますが、三人で廻す二つ目枠もプログラムにはない遊里さんが勤めました。
小遊三師門下。
顔を洗う際には蛇口を捻り、湯屋で洗うの羽目ではなくタイル。現代風味の『堀の内』

◆林家喜之輔 紙切り
仲入の右左喜師匠の実子ですね。
相当修練を積んだであろう鋏試しの “騎馬武者” と父親の高座名から連想される “兎” (二羽の兎が餅つき)以外は『紙切り』という水準じゃぁないけれども、喋りはそこそこ上手。
御贔屓が大勢いらっしゃる様子で、作品を受け取ったお客様全員が祝儀を切っていました。
祝儀を受け取る度に繰り返し発する “これがあるからやめられない” を聴きたいのかな?
騎馬武者~ジロリ(浅草演芸ホールの飼い猫)~ラグビー~兎~ゴジラ

『腕があっても客あしらいが上手ではない、ってのと、愛嬌のある喋りだが腕は根っきり葉っきりなのと、どちらが良いのかなぁ』なんて考えちゃいました ^^;

◆古今亭今輔 『甲子園の魔物』
『死神』からの着想と推察される高校野球物の新作。
私の様な野球好きは大いに楽しむ事が出来ました。
近年、野球よりサッカーだったりスケートボードだったり観戦も多様化していますからねぇ。
題材が野球ってだけでやや懐古趣味的な印象を持つ方もいらっしゃるかも知れませんが・・・。
愉快な一席でした。

◆小泉ポロン 奇 術
こちらは山上兄弟の代演。
相変わらず不思議な雰囲気でしたが、少し現実に寄せて来ているのかな。お開きに “積み根多” と呼ばれる、買ってきてもどうにも披露のしようのないマジックを連続して演り、客席を大いに笑わせてくれました。
いつまでも “不思議魔女” では辛いものなぁ。年齢的に。
怪演。 ^^;

◆三遊亭右左喜 『竹の水仙』
本来は膝前の出番ですが、小文治師と入れ替わりました。
『芸協だなぁ』って感じの高座。

~仲 入~

◆三遊亭円雀 『読書の時間』
喰いつきは浪花節の玉川太福先生でしたが、代演が立ちました。

活字離れの風潮で子供が本を読まないので、学校で読書の時間を設けたという実話(?)からの着想。
父親が官能小説を “龍馬が行く” の表紙にすり替えて本棚へ入れておいたばっかりに・・・
惚けた雰囲気で好演でした。

◆桂小文治 『酢豆腐』
こちらは本寸法。
矢来町型。
入りの速度感が素晴らしく、小気味よい江戸弁が冴えていました。
また伊勢屋の若旦那の気障加減が絶妙ですね。
久方振りに好い『酢豆腐』を聴いた気がします。
今夜は膝前ですが本来の出番は仲入。
『主任が二本』てな贅沢気分。
好高座。

◆チャーリーカンパニー コント

◆古今亭寿輔 『天狗裁き』
七色の模様をあしらった黄色い着物で登場。
枕はお約束の脱力系。
一通り客弄りを済ませ本編へ入りますと、声の質を替えて “名人モード” へ。
初手の女房そして隣人との速度感溢れる会話、家主の狡猾な雰囲気、素晴らしかったなぁ。
“東京地方裁判所八王子支部” と遊んだ奉行はやや略筆気味ながら、『あっ内田裕也!』と遊びを挟んだ天狗がまた絶品もの。
下げへの畳込みもお見事。
好高座。


跳ねてロビーでCD即売サイン会。
私も買い求めました。
二枚組のCD収録高座は、一枚目『死神』・『英会話』・『地獄めぐり』。二枚目は『竜宮』・『文七元結』・『代書屋』。
いずれも昨年2月浅草下席のライブ録音。

何か勘違いしているのか、芸人が下がる折に『出来ました!』だの『大当たりぃ!』などと大声を発しているお調子者がいて閉口しましたが(楊弓場でもあるまいし「大当たりぃ!」はないだろう)、高座は実に充実した良質なもの。
聴きに来て好かった、と独り言ちつつ家路へ。

Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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