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国立劇場十一月歌舞伎公演 孤高勇士嬢景清 -日向嶋- 11/5

11月 5日(火)十一月歌舞伎公演 孤高勇士嬢景清 -日向嶋-  国立大劇場


“十一月は寄席の予定が少ないから芝居を観ておこう” と思いたって予約を入れましたが・・・
流石に播磨屋、予約殺到らしく電話が中々繋がらずやきもき。
まっ、それもひと月前の話。
“秋晴れで好い観劇日になったなぁ” と三宅坂へ。


西沢一風・田中千柳=作『大仏殿万代石楚』
若竹笛躬・黒蔵主・中邑阿契=作『嬢景清八嶋日記』より
国立劇場文芸研究会=補綴
通し狂言 孤高勇士嬢景清 -日向嶋- 四幕五場
国立劇場美術係=美術

序  幕 鎌倉大倉御所の場
二幕目 南都東大寺大仏供養の場
三幕目 手越宿花菱屋の場
四幕目 日向嶋浜辺の場
    日向灘海上の場


○悪七兵衛景清  中村吉右衛門
○源頼朝/花菱屋長  中村歌六
○肝煎左治太夫  中村又五郎
○仁田四郎忠常  中村松江   ○三保谷四郎国時  中村歌昇
○里人実ハ天野四郎  中村種之助   ○玉衣姫  中村米吉
○里人実ハ土屋郡内  中村鷹之資   ○和田左衛門義盛  中村吉之丞
○俊乗坊重源/花菱屋遣手おたつ  嵐橘三郎
○梶原平三景時  大谷桂三   ○秩父庄司重忠  中村錦之助
○景清娘糸滝  中村雀右衛門
○花菱屋女房おくま  中村東蔵


演目の読みは「ここうのゆうしむすめかげきよ ひゅうがじま」。

序幕、秩父庄司重忠=錦之助丈の上品な佇まいと、玉衣姫=米吉丈の健気な振舞が印象的。

二幕、三保谷四郎国時=歌昇丈の茶利がお見事。
景清=吉右衛門丈、強い強い。
狙って演っているのでしょうが、僧兵達がスクラムを組んで景清を押す場面もあり客席は大喜び。

三幕は世話。
手越宿とは聞き慣れぬ、と調べてみますと中世には栄えたもののその後、丸子(鞠子)に宿駅が移動したため衰退した様ですね。
花菱屋女房おくま=東蔵丈の演技が素晴らしい。
また、序幕・二幕で頼朝公を演じていた歌六丈=花菱屋長の人情味溢れる演技、好かったなぁ。
そして周囲の言葉に反応し様々な表情を見せる左治太夫=又五郎丈も印象的でした。

四幕目は、実父の初代白鸚丈が文楽から歌舞伎へ移した『嬢景清八嶋日記』に想を発して吉右衛門丈自ら筆を起こし、平成17年に金丸座で初演した『日向嶋景清』(この読みは、ひにむこうしまのかげきよ)。
ここでも、糸滝の言葉を受けて刻々変化する又五郎丈の表情が素晴らしい。
吉右衛門丈、思い入れのある演目ということでしょう。父娘の会話を通じ次第次第に仇一念の心持ちが揺らぎ、父としての情を取り戻す姿を見事に演じてくれました。
金の出処を知って波打ち際で『船よ、返せ戻せ』の大絶叫、真に迫っていました。凄かったなぁ。

終幕、浅黄幕の上手部分が中々落ちず、黒子達が力任せに引き破いて船が登場。
娘の糸滝も同乗する新演出で大団円。


いやぁ堪能しました。
素晴らしい。
通し狂言ながら、それぞれ独立した幕ですので国立では珍しい幕見席(序幕二幕・三幕・四幕)もあるとのこと。
どの幕もお薦めですが、矢張り四幕か・・・。
元気が出るのは二幕かな。

“さぁ帰宅” と車を動かしかけ “あっ、今日は人形町へ寄るのだったわ” 。
清々しい気分で買い物を忘れるところでした ^^;



Tag:舞台・演劇  Trackback:0 comment:4 

Comment

佐平次 URL|
#- 2019.11.07 Thu11:32
いままで行く予定ではなかったのですが、この記事を見ていく気になってチケットを取りました。
文楽でみたばかりです。
喜洛庵上々 URL|
#SFo5/nok Edit  2019.11.07 Thu12:52
佐平次さん
嬉しいことを書いていただき、どうもありがとう存じます。
どうぞお楽しみ下さい!
佐平次 URL|
#- 2019.11.16 Sat11:49
昨日、楽しんできました。
歌舞伎もいいですね、ちょっと高いけれど^^。
拙ブログにリンクさせていただきました、悪しからず。
喜洛庵上々 URL|
#SFo5/nok Edit  2019.11.16 Sat14:41
それはそれは、ようございました^^
また、リンクありがとうございます。
チケットの件、私は予約の際に「松竹よりはお手頃」と無理矢理自らに暗示を掛けてダイヤルしております^^;
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Author:喜洛庵上々
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