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第618回 落語研究会 12/25

12月25日(水)第618回 落語研究会 国立小劇場


TBS落語研究会。
今夜の主任は権太楼師、先だっての独演会で “おさらいした” 『鼠穴』。
仲入は正蔵師『幾代餅』。
他に花緑師、馬るこ師、小はぜさんの出演と触れられております。


◆柳家小はぜ 『厄払い』
昔は常識として誰しもがわきまえていた厄払いの口上も今は識る人もなく、面白味は感じられませんね。
地味な噺だし、演者はさぞ演りにくかろうと思いながら聴いておりました。
頑張ったよ、小はぜさん。

◆鈴々舎馬るこ 『八幡様とシロ』
『貴方、犬みたいだね』の一言を言われると元の犬に戻ってしまう、という設定の改作版『元犬』。
その一言を言われそうになると八幡様が現れて “判定” をします。
それなりに愉しめました。

◆林家正蔵 『幾代餅』
所謂熱演なのに、ちっとも此方の心に響いてこない。
『不思議だなぁ。何故だろう?』と考えながら聴いていました。

一つ気づいたのは、地の語りも登場人物の会話も「全く同じ速度感」という事。
登場人物の演じ分けは言葉遣いの変化で何とか出来ているのですが、此方も喋る速さは全員同じ。
つまり “言葉遣いで最低限の演じ分けは出来ているものの、喋る速度=時間軸に変化をつけていない為に平板に聞こえる” のですな。
加えて上述の様に “地の語り” も同一の速度感なものですから、まるで時計の秒針の如く抑揚なく坦々と噺が進んじゃう。
人物造形がしっかり肚に入っていれば、自然と人物毎に喋る速度が異なって来る筈。
男も女も、年寄も若者も、親方も使用人も・・・全員同じ速さで喋るかしらん?
喋る速さは勿論の事、間の取り方だって一人一人が違う筈ですよね?
一所懸命の高座に好感を持ちましたが、何と言うか残念でした。

~仲 入~

◆柳家花緑 『粗忽の使者』
お家芸且つ十八番ですからね。
お見事でした。

◆柳家権太郎 『鼠穴』
先だっての鈴本の時も高い完成度でしたが、今夜は “より丁寧な高座” と感じました。
好高座。
素晴らしい出来。


『しかし寒いなぁ』など独りごちつつ家路へ。

Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:2 

Comment

佐平次 URL|
#- 2019.12.26 Thu10:38
話す人の速度感、なるほど勉強になりました。
お元気そうでなにより、いいお年を!
喜洛庵上々 URL|
#SFo5/nok Edit  2019.12.26 Thu10:44
佐平次さん
だいぶ寒くなって参りました。
どうぞ温かくしてお過ごしください。
佳いお年を!
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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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