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第44回人形町らくだ亭 10/22

10月22日(月)第44回人形町らくだ亭 日本橋劇場

今夜の主任は志ん輔師『子は鎹』
小満ん師が『忍三重』と珍しい噺。
客演は桂南喬師『佐野山』

◆林家扇 『金明竹』

◆古今亭志ん吉 『代脈』
相当さらって来た印象。
こうしたくすっと笑う系統の噺は、小声の会話を挟んだりした方がより効果的かもしれませんね。
口跡も好く上手に丁寧に演じていただけに、時として一本調子になりがちなのがやや残念。

◆桂南喬 『佐野山』
今夜の演目を見てのことでしょうか、
より面白おかしく喋って笑いを引き出しました。
好演。

◆柳家小満ん 『忍三重』
冒頭、下座に忍三重を弾かせ、夜の闇を表す音だと説明しました。
別名をひぐらし三重とも。
また「黙り」についても「暗闇の中で探る様子、場面」と予備知識を授けてくれました。

主人公の旅芸人夫婦(と言ってもまぁ素人みたいなもの)が
落語的発想を実行するのが愉しいですね。
恩人を助けたい一念から芝居一幕。
客となる高山の料理屋魚七の主人もまた粋な了簡で洒落芝居の後見をするという
言わば「出てくる人皆善人」の物語。
面白かったですねぇ。小満ん師の味を充分楽しめました。

~仲 入~

◆古今亭志ん輔 『子は鎹』
私にとっては聞き慣れた志ん生師型の『子は鎹』、素晴らしい出来でした。

志ん輔師苦心の工夫が効果を上げたのは熊の断酒決心のくだり。
ここの演出は凄かったなぁ。
今の孤独の原因は酒だったと思い至った熊五郎、手に持った酒で満たされている升を下へ置きます。
所謂、兜で呑む様子の描写ですが、ここは見応えありました。
言葉のみならず細かな仕種によって熊の心情を如実に表現してくれましたね。

饅頭屋店頭で蒸籠の湯気を見て涙を・・・の場面、
流石に「清正公様の生まれ変わり」はもう通用しないと判断したか、
「饅頭に恨みがあるのじゃないか、なんて・・・」と言い換えていましたが、ここは元の「清正公様」で好いように思いました。
説明的になると、面白みがなくなります。

金坊と母親の描き込み、親の子を思う気持ちが良く表れていましたねぇ。
五十銭の出所をめぐるやりとりは、まさに「志ん輔師、熱演」と言ったところ。

いい『子別れ』だったなぁ。


いやぁ、好かった好かった。
大満足の人形町らくだ亭、次回は師走二十一日。





Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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