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むかし家今松独演会 11/8

11月 8日(木)むかし家今松独演会 国立演芸場

懐かしや今松師匠。
国立演芸場の『平成二十四年秋・むかし家今松独演会』へやって参りました。
今夜は今松師『三軒長屋』『大坂屋花鳥』と根多出しされています。

◆古今亭半輔 『元犬』

◆入船亭小辰 『金明竹』
辰じんさん、今月一日に二つ目昇進、小辰を襲名しました。おめでとうございます。
新調の黒紋付で登場。
今後の活躍に期待しています。

◆むかし家今松 『三軒長屋』
素晴らしい出来。
「労多くして功少なし」といった類のこの『三軒長屋』を丁寧に分かり易く、また面白く演じました。
登場する鳶頭、その女房、手下連中、剣術の先生、伊勢勘、その妾、妾宅の女中などの人物像をきちんと描き分け、客席を江戸の町中へ連れて行ってくれました。
四十分強の長講。
好演。

~仲 入~

◆大瀬ゆめじ・うたじ 漫 才

◆むかし家今松 『大坂屋花鳥』
「嶋鵆沖白波より」と副題がついておりますこの噺。
今日のプログラムに山本進氏が解説を書かれています。
実話を下敷にした談洲楼初代柳亭燕枝の作品。
燕枝師は当時の柳派を代表する存在でした。
この時代、三遊派は圓朝師が総師として活躍しており、所謂双璧として圓朝燕枝並び立っていた頃。
圓朝噺と異なり口演機会の少なくなった燕枝噺を、速記本から起こして先代馬生師が口演し今松師へ伝わったとのことです。

こちらもまた複雑で登場人物の多い噺。
舞台も下総成田、吉原、八丈島、江戸と転換します。
聴きながら「粗筋をさらっといてよかった」と胸をなでおろしました。

侠客喜三郎と菊蔵のやりとり、旗本小普請組梅津長門の放蕩、大音寺前の辻斬り、吉原火事、牢内、島抜け、後日談。
それぞれがひと晩の噺であったのであろう挿話を、総集して今夜一夜で通してしまうのですが、喜三郎、梅津長門、花鳥が活き活きと目の前に現れて、まったく飽きさせません。

大音寺辻斬り場面、もの凄い迫力でしたねぇ。
漆黒の闇の中の辻斬り、通りかかった下回り三蔵が地面に這って遠目を効かせ、下手人らしき人影を見つけ尾行する。
追いつき、用心して左側から回り越し顔を見る。
互いに知った仲同士と知り、疑われぬ様歩くでなし走るでなし梅津から遠ざかり番所へ通報をと急ぐ三蔵。
このあたり、ぞくぞくしましたね。
面白かったなぁ。

この噺をこれだけ淡々としかも七十分強の長講でも客席をだれさせない今松師、改まって言うのもおかしいですが、凄い腕だなぁ。

何もかもが「自然体」。
「外連味がない」との言葉がぴたりとくるのが今松師でしょうね。


いやぁ、いいものを聴いたなぁ。
大満足。
『お見事』『出来ました』と独りごちながら家路へ。





Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:4 

Comment

珍太 URL|大坂屋花鳥
#- 2012.11.10 Sat17:27
良かったです。67歳、今一番いい時なのかも。毎月、虎ノ門での「日立寄席」いらしてください。
喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう) URL|コメントありがとうございます。
#- 2012.11.10 Sat20:45
> 良かったです。67歳、今一番いい時なのかも。毎月、虎ノ門での「日立寄席」いらしてください。

コメントありがとう存じます。
いやぁ、素晴らしい独演会、素晴らしい『大坂屋花鳥』でした。
機会を作って、虎ノ門の方へも寄らせていただこうと思います。
本当、素敵な会でした。
珍太 URL|
#- 2012.11.13 Tue23:28
日立寄席、第3水曜毎月やってます。お時間ありましたらお待ちしています。
喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう) URL|珍太さん、ありがとうございます。
#- 2012.11.14 Wed10:44
お知らせありがとうございます。
伺えますよう、なんとか繰り合わせたいと思います。
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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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