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らくご・古金亭 12/8

12月 8日(土)第八回らくご・古金亭 湯島天神参集殿

この会は敷居の高い印象を持っておりましたけれども、今回から予約申込がより容易となりました。
またこの時季にぴたりの根多『淀五郎』を雲助師が口演するとなれば、それこそ薬師寺次郎左衛門よろしく四の五の言っている訳にもいかず、冬の晩に湯島参詣と相成りました。

今夜は全五席の口演。すべて根多出しされています。

◆金原亭駒松 『ざる屋』

◆金原亭馬吉 『幇間腹』
よこはま菊六開花亭(8/29)の助演で『紙入れ』を聴いて以来久々です。
少し一本調子かしら。
声を張って通すことを意識すると、調子に変化をつけるのが難しくなるのかもしれませんね。
演じ分けの工夫が欲しいなぁ、と感じました。

◆桃月庵白酒 『尿瓶』
根多出ししていた『肥瓶』(家見舞)では楽屋入りしたばかりの小満ん師に繋げないと判断したのか、道具屋の符帳「小便」の枕から『尿瓶の花活け』へ。

微かにどこかで誰かで聴いた覚えがあるものの、私にとっては珍しい噺。
騙された田舎侍の武張った雰囲気が好く出ていて、狡い道具屋と好対照。
面白かったなぁ。

◆柳家小満ん 『島鵆沖白浪/吉原火事~牢内』
先月八日、国立演芸場の今松師独演会で『大坂屋花鳥』の名演を聴いたばかりですが、今夜の小満ん師はさてどんな「味つけ」をしてくれるかしらん。
同じ初代談洲楼燕枝の「島鵆沖白浪」ながら、光の当て方によって随分違った味になって参りましょうから、それを楽しみにしていました。

小満ん師らしく、所々に古川柳や蘊蓄を挿みながら噺を進めます。
先だっての今松師の口演と同じく、大音寺前の辻斬り~吉原火事が聴かせどころ。
今松師は花鳥の心の動きへも光を当てていましたが、今夜の小満ん師は梅津長門を主体に捕り物描写をやや詳細に描き込みました。

牢内は責め方責め道具の説明など織り込みながら。
好演。

~仲 入~

◆金原亭馬生 『稽古屋』
一丁入りで出てきました。

明るい芸風にぴたり。
女の子の袂には「焼き芋」ならぬ「木村屋の餡パン」。
下げは「指南の外」。
愉しい一席。

◆五街道雲助 『淀五郎』
出囃は鞍馬。

名演。物凄い出来。
『淀五郎』は構成自体が良く出来ていますし、何せ様の好い噺ですから高座へ掛けたい噺家さんは数多いらっしゃると忖度しますが・・・。
雲助師の『淀五郎』に触れた客は他では満足しないだろうなぁ~。
とにかく凄かった。

雲助師は淀五郎が暇乞いに立ち寄った中村座座頭秀鶴中村仲蔵を詳細に描写。
私は、淀五郎へ丁寧に稽古をつける仲蔵の描写から、雲助師の「芸の伝承を描き込みたい」との意思が強く働いていると感じました。
また、これが噺へ入る前にちらと触れた勘三郎丈への手向けになることをも意識している様に思われました。

芝居場面はもう独擅場。
これを観たくて足を運んだ様なものですからね、今夜は。
歌舞伎の画が目の前に浮かんできました。

言うことなし、素晴らしい『淀五郎』。
堪能しました。


家人は勿論、雲助師『淀五郎』に痺れまくり。
私は加えて白酒師の『尿瓶』も印象に残りました。

満員のお客様も大満足の様子。
いやぁ、雲助師凄かったぁ~。





Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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